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繁殖実験の失敗で生まれて “グレムリン” と呼ばれた犬 / 手術の末に最高のハッピーエンドが待っていた

2016年2月24日

本当は飼うことを許されない禁断のペットにまつわる、ちょっぴりブラックな人気コメディ映画『グレムリン』。その映画に登場する「ギズモ」に似ているとして、Facebookで話題の犬がいる。

なんでもその犬は、外見だけでなく、体内にもさまざまな障害を抱えて生まれてきたのだが、そうなってしまった理由は “繁殖実験の失敗” であるらしい。つまり、人間の身勝手で不遇な生まれ方をしたのだ。しかし、それから……! 今回は、逆境をハネのけた犬「ロキ」のストーリーを紹介しよう。

・呼吸さえも大変な状態

アメリカはテキサスの動物保護施設に救助されたロキ。獣医の診察を受けたところ、気道はストローのように細く、肺はヘコんでいたらしい。心臓は肥大しており片方の肺を圧迫。生きていくために不可欠な呼吸さえ難しい状態であったのだ。さらに4本の足は全て変形しており、見た目も異様……。

・寄付金による手術

そんな状態にあってさえも、ロキはフレンドリーでハッピーで元気な犬だった! そしてなによりも人間が大好きなのだそうだ。障害をもろともしない強さと、天真爛漫な姿に心を打たれた “ロキファン” からは多くの寄付金が寄せられた。その寄付金により手術を受けることができたロキは、手術前よりも呼吸の状態がかなり改善されたという。

・素敵な飼い主に出会う

一般家庭で暮らしても何ら問題ない状態になったロキ。そこで里親を募集したところ、すぐに引き取りたい、という家族が現れた。ようやくたどり着いた安住の地で、新しい飼い主さんにぴったり寄り添って甘え、とてもリラックスした様子のFacebookに投稿されたロキの写真を見ると、なんだかこちらまで幸せな気持ちになってくるなぁ。

・あらゆる動物たちが幸せでありますように……

そもそもロキが “グレムリン” と呼ばれるような姿で生まれてくるキッカケを作ったのは、人間である可能性が高いのだ。それにもかかわらず人間が大好きで、人間の愛を求める無邪気なロキのような犬を思うと、なんて皮肉なことだろう……。複雑な感情が湧き出てくる。

あらゆる生き物の “命の重さと尊さ” 。そして “人間の私利私欲” とは、本来同じ天秤には乗せられないはずではないだろうか。ロキの末永い幸せを願うと共に、同じような苦しみを味わう犬が少しでも減っていくことを願うばかりである。

参照元:FacebookBarkPost(英語)
執筆:こやぎ

▼こちらが手術前後の様子

▼ロキを引き取ってケアをしたボランティア団体による里親募集

▼他のサイトでも里親募集情報が拡散された

▼新しい飼い主さんにピタッと寄り添って、なんとも幸せそうな様子だ

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