2016年が始まったかと思ったら、すでに1月も折り返し地点。1月は行くとはよく言ったものだ。さて、今年頭からスタートした冬アニメも、大体の作品で1話が放送された。期待していた作品に肩透かしをくらったり、期待していなかった作品が予想以上に面白かったり……そういう、フタを開けてみないとわからないところもアニメの魅力の1つである。
しかしながら、普通に暮らしていると、すべての深夜アニメの1話を見るのはなかなか厳しい。というわけで、全部見ている私(中澤)が、2016年冬スタートのアニメで1話が面白かったアニメ5選を独断と偏見を持ってご紹介しようと思う。参考にしていただけるとありがたい。
【2016年冬スタートのアニメで1話が面白かったアニメ5選】
・昭和元禄落語心中
不器用な大人たちがそれぞれの業に縛られながらも寄り添い合う『昭和元禄落語心中』。主人公・与太郎の不器用さ、無邪気さ、そして真っ直ぐな気持ちには1話から胸を打たれた。特に圧巻だったのは、与太郎を連れ戻しに来た兄貴分の前で落語を演じるシーン。動きが極端に少ないシーンであるにもかかわらず目が離せなかった。
・僕だけがいない街
鬱展開だとは思っていたけど、予想通りだったのが『僕だけがいない街』。うだつが上がらない生活を漫然と続ける主人公・藤沼悟は、ある特殊能力のせいで事件によく巻き込まれる。暗くもまったりした前半から、後半部の怒涛の展開に一気に引き込まれた。『Steins;Gate(シュタインズゲート)』などのタイム・リープ、デジャブモノが好きな人におススメしたい。
・だがしかし
今期のまったり枠なら『だがしかし』。ヒロインの枝垂ほたるや遠藤サヤのかわいさにオジサンきゅんきゅんしっぱなしだ。三白眼女子いいね! さすがは、アニメ化前から同人誌が出まくっているだけのことはある。三白眼女子のムーブメントが来そうなレベルである。背景がほとんど田舎のため、『ばらかもん』に通じる雰囲気がある。
・アクティヴレイド-機動強襲室第八係-
ライバル視しているが認め合ってもいる男2人を中心とした熱い展開が見られそうなのが『アクティヴレイド-機動強襲室第八係-』。「ウィルウェア」と呼ばれる強化外骨格(パワードスーツ)を使用した犯罪がはびこる近未来、主人公の才女・花咲里あさみ(かざり あさみ)は、警察内の謎の部署「ダイハチ」に新しく配属されるが、その部署はあさみの常識を覆すとんでもないところだった。
ダイハチの戦闘担当・黒騎猛(くろき たける)と瀬名 颯一郎(せな そういちろう)は、ワイルド系とクール系の好対照。文句なく面白かった。しかし、この作品に期待してしまう最大の理由は、総監督が谷口悟朗さんであること。谷口悟朗さんのオリジナルSFアニメと言えば? ……そう、『コードギアス』ですね。あの輝きをもう一度!
・少女たちは荒野を目指す
今期の学園アニメは、個人的に『少女たちは荒野を目指す』一択。少し風変りでミステリアスな雰囲気の美少女・黒田砂雪(くろだ さゆき)。彼女が演劇部の部活紹介の脚本を書いた北条 文太郎(ほうじょう ぶんたろう)をゲーム制作に誘うことからストーリーが回り始める。
黒田さんの可憐さや完璧そうでいてちょっとズレてる雰囲気に、拙僧すでに萌え萌えでござるよ。去年、ゲーム作りとは名ばかりのハーレムアニメ『冴えない彼女の育てかた』に胸を撃ち抜かれた人は是非。
──以上である。もし、見逃したりチェックしていなかった作品があればチェックしてみてくれよな!
執筆:中澤星児
Photo:RocketNews24.