ロケットニュース24

【独占インタビュー】側溝に入ってスカートを覗いた「生まれ変わったら道になりたい」男についてパンツ愛好家に意見を聞いてみた

2015年11月11日

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2015年11月9日、とある男の逮捕により、日本のみならず世界中に激震が走った。今から2年前、兵庫県の路上の側溝(幅は約35cm)にスッポリ入って、フタの穴(縦2cm×横10cm)から通行人のスカートの中を覗いて逮捕され、「生まれ変わったら道になりたい」という供述を残した伝説の側溝男が……再び逮捕されたのである!!

2年ぶり2回めの逮捕。この件について、「本当に残念だ」と声を漏らすのは都内在住のパンツ愛好家。犯罪的なパンツ者ではなく、純粋に「パンツ」が好きで好きでしょうがないだけの常識的な紳士である。一体何が残念なのか? 詳しく話を聞いてみた。

・パンツ界のマエストロ

「正体がバレないように絶対に匿名で」という条件付きでインタビューに応じてくれたのは、会社員の「白い三角定規(仮名)」さん36歳。性別は男。ゆえに女性用の下着が好きだが、男性用パンツへの造詣も深く、常に “史上最強のパンツとは何か” を模索し続けているパンツ界のマエストロだ。それはさておき……

──そもそも残念すぎる性癖であり、絶対に真似してはならない珍事件ですが、白い三角定規さん的には、一体どんな点が残念なのでしょうか?

「まず、最初にお断りしておきたいのは、“パンツを覗く” というのは許しがたい行為であり、第一発見者の女性が受けた心の傷は計り知れない……ということです。この時点で、すでに彼はギルティ(罪)を犯しました。償わなければなりません。

しかしながら、私も “パンツ道(どう)” に生きる端くれです。単純に “パンツを見たい!” という気持ちは、心が痛むほど理解できます。彼が2年前に残した言葉、“生まれ変わったら道になりたい” を知った時は、思わず涙してしまいました」

──私も「生まれ変わったら道になりたい」は名言だと思います。

「パンツ道を極めてしまった結果、本当に “道” になってしまうなんて……。犯罪は犯罪ですが、とてもポエミー(詩的)だと思います。でも、今回の件は本当に残念です。報道によると、スマホで撮影していたのだとか。正直、ガッカリしました

──残念ポイントは、そこですか!

「昔から私は、“パンツは一期一会” だと思っています。もしもパンツが見えたとしたら、撮影なんて野暮(やぼ)なことしないで、自分の脳内のハードディスクに保存しなくてはならないのです。それが正しいパンチラの姿、私の求めるパンツ道です」

──白い三角定規さんもパンツを覗いたりするのですか?

「いいえ。パンチラというものは、あくまでも “傍観者” でなければなりません。また、“偶然” でなくてはなりません。そう、流れ星を見るがごとく。つまりは受動的です。そこに感動があるのです。だからこそ手を合わせて、願いを込めたりもするわけです。

それに対して、能動的に見ようとするのが “覗き” です。“間違いなく流れ星が見える時間に、間違いなく観測できるポイントまで出向いて見る” ようなものです。結果として、どちらも流れ星は見えるでしょう。でも……感動するのはどっち?

──圧倒的に、偶然の流れ星でしょうね

「そうでしょう。そういう意味では、前回の逮捕も今回の逮捕も “わざわざ側溝に入る” という行為が能動的な気もしますが、違う違う、そうじゃないのです」

──この後、つい先ほど報道された「側溝男」の知られざる衝撃的な過去にも触れつつ、白い三角定規さんは独自の解釈で “パンツ道” を語りつくす。話の続きは次ページ(その2)で!

参考リンク:スポニチ
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

【独占インタビュー】側溝に入ってスカートを覗いた「生まれ変わったら道になりたい」男についてパンツ愛好家に意見を聞いてみた(その2)

「さきほどFNNの報道を見ていたのですが、近所の人が「小さい頃から側溝に入って遊んでいた子だよ。小学生の頃にずっと遊んでた」と証言していました。つまり、彼は “側溝の子”。彼にとって最も心が休まる場所、それが側溝なだけだったのでは?」

──なるほど! そう解釈すると、前回の逮捕は受動的。憩いの場で寝転んでいたら、たまたまスカートをはいた女性が通りかかって、見つかってしまった……!!

とか言いつつ、単にパンツを見たかっただけなのかもしれませんが、そういうバックボーンを踏まえつつ “生まれ変わったら道になりたい” を思い返すと、実に切なく、甘酸っぱく、まるで青空に流れる雲を見上げるような印象になります。なぜならば、たまたまパンツが見えただけ、なのですから。

でも……今回は違った!(怒)

先ほども言いましたが、スマホでスカートの中を撮影していた、と。しかも、『間違いない。スカートの中をのぞきたかった』と供述しているときた。これは、本当に残念極まりない。もしもこの世に “パンツ道” があるとすれば破門を審議する行為です」

──本当に残念そうですね。

「せっかく崇高な “パンツ探求者” だったのに、撮影した時点で、単なる “パンツ盗撮魔” に成り下がったのです。これは粋ではない。野暮というやつです。

たとえるならば、千利休が、『利休のお茶』というティーパック(箱には自分の顔写真入り)を売り出すレベルの野暮さです。利休がお茶を入れるときに、レンチンでお湯を作って「ああ、うめえ」と言うくらい残念なことです。釣りキチ三平が、市ヶ谷の釣り堀に入り浸るようなものですし、ブッダがファンシーな色の仏壇を売り始め……」

──本当に残念な気持ちが伝わってきたので、もういいです。

「でもね、かろうじて私が許せる点は、ちゃんと “側溝に入って撮影していた” ということです。もしも単にパンツの逆さ撮りをしたいだけだったら、わざわざ入らなくてもよかった。今時のデジカメならスマホと連動させて遠隔撮影なんてのもできるので、溝の中にデジカメ入れておくだけでよかった。でも、彼はそれをしなかった。

戦場にカメラを置いて、遠隔操作して撮影して「私は戦場カメラマンです」なんてインチキはしなかった。彼は、あくまでも “現場主義” だったのです。そして、あくまでも彼は “道” であり続けたのです。しかし、今回の道は、邪の道だった

──パンツ盗撮=邪道、という意味ですね。

「そうです。なぜ撮影したのか理解できません。デジタルのデータは、いつかは消えます。でも心の記憶は消えません。検索も速い。心の中で「だれだれのパンツ」と連想したら、すぐに脳裏にイメージが浮かびます。なぜ、こんなにも明白なことが分からないのか。今回の逮捕をきっかけに、そこだけは猛省してほしいと思います」

──彼は反省しますかね?

「警察が来た時、抵抗することもなく「間違いない。スカートの中をのぞきたかった」と言うほどの男です。潔い。おそらく、覚悟は決めていたと思います。まだ彼には侍の心がある。今回の逮捕で “盗撮ダメ” と気付いてくれることを切に願います。

あわせて、感謝の気持ちも忘れてはなりません。パンチラは、ふと日常に舞い降りる非日常、きまぐれな神様からのプレゼントなのです。わずかな白い光が見えるだけで「今日は良い日だな」と元気が出るし、生きる希望もわいてくる。

──たしかに「なんてラブリーな日だ」って思いますよね。

「もしも悲しいことがあったら、いつか見たパンツのことを思い出して下さい。もしも、ひきこもっている友達がいたら、「外に出よう。もしかしたらパンチラが見えるかもしれないんだぞ」と、外界の素晴らしさを伝えて下さい。

パンツとの出会いは一期一会。そんな一瞬一瞬を大切に生きてくれたら、きっとパンツの神様も喜ぶことだろうと思います。ただし、あくまでも受動的に。欲張ってはいけません。追い求めてはいけません。偶然に見えるからこそファンタジックなのです。なぜならパンチラというものは、夜空を走る流れ星なのですから」

<完>

参考リンク:FNN
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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