最近は品種改良も進み、美味しい野菜が増えてきたので以前と比べ“野菜嫌い”の子供は減ったイメージがある。だが、やはり「トマトの青っぽさがダメ」だったり「ピーマンの苦味がダメ」という子供を持っているお父さんやお母さんはいるだろう。
筆者自身も子供のころは、給食を残さず食べるまでクラスのみんなを待たせたり、友達の皿に移動させたりしたものだ。ちょっと成長したかと思ったら、ホントは苦手なのに強がって、鼻をつまんで口に入れたり、噛まずに一気に飲み込んだりしてきた。
どうしても食べられない時はこぼしたフリをしたりして…野菜を回避してきた。今、考えると申し訳ない!ごめんなさい! そんな思い出がある人など、ぜひ多くの人へ観て欲しいアニメを、『トマトになった男の子』を宮城県の生協『みやぎ生活協同組合』が公開した。
・トマトになった男の子
『トマトになった男の子』は、いつも食事でトマトを残す、トマトが嫌いな男の子がボール遊び中に畑へ迷い込んでしまい、いつの間にか大嫌いなトマトの姿になってしまう……。
という始まり方。途方に暮れていた男の子だが、その畑で育てられていた他の野菜や、優しい農家のオジサンとの出会いでじょじょに野菜へのイメージが変わっていくのだ。
・生産者の優しさを感じられるストーリー
雨が降ってきたら優しく雨粒を拭いてくれたり、雪の日には温かいマフラーを巻いてくれる。暑い日にはジョウロでシャワーをかけてくれたりと、男の子だけでなく、視聴者も「農家の優しさ」を感じて野菜が好きになってくる、ちょっと泣けるストーリーになっているぞ。
その後、男の子はまた人間に戻ることができるのだが、お母さんが作ってくれた料理に入っていたトマトを美味しく食べることができるようになるという、ベタだけど感動的な結末になる。
・ぜひみんなで観てみよう
みやぎ生協が顔とくらしの見える産直を掲げ、生産現場を生活者に積極的に公開している商品“めぐみ野”をテーマにしたアニメ『トマトになった男の子』、生産者の思いを感じられる良いアニメだった!
動画の時間も4分57秒と短いため、気軽に視聴することができる。現在もYoutubeで公開されているので、ぜひみんなで観てみよう。