ロケットニュース24

韓国の文化を勉強して驚いた3つのこと 「韓国人の男性は自分の彼女から ”お兄さん” と呼ばれると超嬉しい」など

2015年4月13日

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みなさん、こんにちは! 韓国語勉強歴3年の日本人です。筆者は東京のコリアタウンと呼ばれる新大久保で、韓国人の留学生と「Language Exchange」をしながら、韓国語、そして韓国の文化を勉強してきました。

そして、その交流のなかで、日本と韓国の様々な相違点を発見してきました。今回はその中でも日本人の筆者がビックリした韓国ならではの文化を3つ紹介したいと思います。

1、韓国語の文法は日本語の文法にそっくり!

日本語を勉強している多くの外国人がぶつかる壁は「は」と「が」の違い。しかし、この「は」と「が」の違い、韓国人にとって何ら難しいものではありません。なぜなら韓国語には、日本語の「は」と「が」に相当する助詞があり、その違いは日本語の「は」と「が」とほぼ同じだから! もっと言うと、韓国語には日本語と同じように「で」「に」「を」などの意味を持つ助詞があり、文章の語順も日本語と同じです。

だから日本語を勉強している韓国人の日本語の文法はほぼ完璧! 日本語を習得するスピードも他の国の学生に比べて、断然速いのです! しかしそんな韓国人でも間違ってしまう日本語の文法があります。それは「ある」と「いる」の違い。韓国語にはその使い分けがなく、韓国人留学生が会話の中で「鳥が枝の上にありました」「犬が家の前にあります」などと間違うことがあります。

また韓国語には日本語の「つ」にあたる音がなく、「つ」を「ちゅ」と発音してしまうこともよくあります。しかしこういった違いを除けば、韓国語は日本語にそっくりです! 興味深いですね!

2、年齢に左右される人間関係

初めて会う韓国人には、ほぼ「あなたは何歳ですか?」と聞かれます。なぜなら韓国の文化では、年齢が非常に大きな意味を持つから。例えばどんなにが仲が良かろうが、ひとつでも歳が違えば彼らはお互いを「友達」として認識することはありません。「先輩」と「後輩」、「兄」と「弟」、「姉」と「妹」のような関係になり、年下の者は年上の方を「선배님(先輩様)」、「형(男性から見た“兄”」)」、「언니(女性から見“姉”)」と呼びます。

日本ではかなり仲が良くなれば、2歳、3歳、ひいては5歳、10歳の違いはそれほど大きな意味を持たなくなり、相手にため口を使い、「友達」として接するようになることがあります。しかし韓国では、年齢の違いは絶対。年上は年上であり、決して年上の者と「友達」になることはないそうです。

それゆえに韓国ならではの面白い恋愛関係があります。それは「兄」と「妹」、「姉」と「弟」のような関係から恋愛関係に発展するというものです。韓国の男性には、年下の女性から「오빠(女性から見た“兄”)」と呼ばれたいと思っている男性が多くおり、「兄」と「妹」の関係は男性にとって一種、理想の恋愛関係なのです。

だから付き合い始めた後も、年下の女性は相手の男性のことを「오빠」(オッパ)と呼び続けることが多いです。ちなみに韓国の女性の多くは若く見られ続けたいという願望があるせいか、年下の男性から「누나(男性から見た“姉”)」(ヌナ)と呼ばれることをあまりよく思っておらず、「姉」と「弟」の関係はそれほど恋愛関係には発展しないようです。

これらの関係は、もちろん血がつながった兄弟姉妹の関係のことではないのですが、それでも筆者から見たら、ちょっと変わった恋愛関係です。ずっと「お兄ちゃん」「お姉さん」と認識し、そう呼び続けていた人と恋愛関係に発展するというのは、日本では稀と言えるでしょう。

3、年上の人に対する尊敬、配慮がすごい!

上の話にもつながるのですが、韓国では年上の人に対する尊敬、配慮がすごいです。例えば、年上の人の前では基本的にはタバコは吸ってはいけません。失礼にあたるからです。またお酒を飲む場では、年上の人と向かい合ってお酒を飲むことは良しとされておらず、年下の人は横向きになって目立たないように飲まなければいけません。確かに日本にも年上の人を敬う文化がありますが、韓国の方が断然厳しいように感じます。

また韓国語の敬語は、絶対敬語です。つまり年上であれば、父親だろうが母親だろうが敬語を使うということです。一方で現代の日本語は相対敬語であり、よほど厳しい教育を行っていない限り、両親に敬語を使うことはありません。

韓国の友人のこのことを聞いたところ「でも最近は両親に敬語を使う若者が減ってきてるなあ。特に女性で、両親に敬語を使っている人はあまりいないんじゃないかな」と言っていたので、絶対敬語の文化は少しずつ廃れてきているのかもしれません。それでも日本人にとっては、少しビックリの文化です。こういうのを見ると、韓国はやっぱり儒教の国なんだなあと感じます。

いかがでしたでしょうか? こうやってみると、韓国語を勉強し始めたおかげで、実に多くのことを学べたと思います。やっぱり語学って、面白いですね!

執筆:大久保嘉男
写真:RocketNews24.

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