今回ご紹介したいのは、「地方出身者合コンあるある」です。生まれ故郷を離れ、都心で生活している皆さんなら、一度は経験しているであろうあるあるネタについて考えてみましょう。
・「本当は訛っているんでしょ?」
筆者は岩手県盛岡市出身で、現在は東京に住んでいるのですが、合コンで出身地の話題になると、必ずと言っていいくらい「あれ、訛っていないね?」と質問されます。「私くらいの年代だと訛りはないんですよ」と返しても、「本当は訛っているんでしょ?」と追撃質問されることもしょっちゅうです。
東京生まれヒップホップ育ちの皆さんに、筆者は声を大にして言いたい! テレビのない大昔ならいざ知らず、時代は平成ですよ。テレビ番組から流れる共通語(標準語)を耳にして育っているのですから、地方都市にも共通語が浸透しているのです。ヒップホップ育ちの皆さん、今後合コンで地方出身者と同席することがあっても、「本当は訛っているんでしょ?」と尋問するのはお控えください。地方出身者は聞き飽きていますから。
・「帰らないの?」
そもそも質問の意味がわかりません。「(故郷に)帰らないの?」とは、お盆や年末年始の帰省を指しているのでしょうか? それとも、Uターン就職を指しているのでしょうか? 問い返すのも面倒なので、「帰らないよ」と事実だけを伝えると、「帰って来いって言われないの?」と追撃質問です。この一連の流れ、地方出身者にとっては耳にタコですから!
ここが世界の果ての無人島なら、そりゃ郷里の親も帰って来いと言うでしょう。しかし! ここは同じ日本です。新幹線や飛行機を使えば数時間の距離なのですから、そんな大げさに捉えないで頂きたい!
・「じゃあ今は一人暮らし?」
これも非常に多い質問です。これは良質問ですね。男女の距離感を近付ける後押しとなります。ただし! 個人的には、これに続く「寂しくないの?」は不要であると思っております。ガキンチョじゃあるまいし、怖いテレビを観た後にお便所へ行けなくなるようなお年頃ではありません。心配ご無用です。
・まとめ
ここに挙げた質問が悪いという意味ではありません。単に、聞き飽きているだけです。合コンで知り合った地方出身者を落としたいなら、上記質問を避けるだけで、新鮮な印象を与えられること間違いなし! お含みおきください。
恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎