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【安くて美味しいウニを求めて】900円から6500円のウニ4種類をプロが目利き! どんなウニが一番美味しくてコスパが良いか調べてみた

2014年9月15日

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フォアグラやキャビア、トリュフなど、世界には美食家たちを唸らせる高級食材が山ほどある。日本でそれに肩を並べる食材といえば、北海道を代表する海産物の『ウニ』を思い浮かべる人が多いのではないだろうか?

だが、高級食材のはずであるウニはなぜか100円の回転寿司や大衆居酒屋でも食べることができる。しかし安いウニを食べてみると、苦かったりして美味しいと思えないことがほとんどだ。高級なウニはとろけるほど美味しいのに……。

高くて美味しいウニは当たり前。でも “安くて美味しいウニ” はないのだろうか? そんな幻の安ウマウニを探すため、千葉県の市場へ行ってみた!

・900円~6500円のウニをゲット!


やってきたのは「松戸南部市場」。ここでは築地市場と同じように寿司種専門を扱うお店もあるため、ウニの品ぞろえも豊富。また、業者だけでなく、一般の消費者でも食料品を買うことができる市場なのだ。

小一時間ほど市場を巡って、2500円、4000円、6500円と3種類のウニをゲット。これ以上安いものは取り扱っていないらしい。そこでもう少し安いウニを探すため近隣のスーパーへ行くと、900円のウニが売っていた。これで900円~6500円のウニを手に入れることができたぞ!

・見た目だけでウニの金額を判断できるのか?

見た目は色や溶け具合、並べ方が違うだけ。金額以外では素人が判断するのは不可能なレベルである。そこで食べる前に、「プロや食通たちはウニを見ただけで金額を判断できるのか?」を確かめるべく、7人の食通&プロに協力を依頼。それぞれ予想する金額を回答してもらったところ、以下の答えをもらうことができた。

【プロと食通たちの回答】

毎月寿司屋で10万円ぐらい使っているエリートサラリーマンの回答
「6500円→右下 4000円→左上 2500円→右上 900円→左下」

大手広告代理店のえらい人(食通)の回答
「右上のウニが一番高そう」

チリの鮭をフィリピンに売って超稼いでいる商社の男性とその上司の回答
「右下は6500円でバフンウニ。4000円が右上で、2500円は左上だけど違いは丁寧に箱に入れられているかの差。900円は左下」

某回転寿司チェーンのえらい人の回答
「右上が6500円、次は右下で4000円、その次が左上2500円。左下がもっとも安い」

魚介類用の食品添加物を販売する会社のえらい人
「右下6500円でバフン。4000円が右上。2500円は左上。左下は900円」

こだわりの魚介専門トラットリアオーナーの回答
「右上6500円、左上4000円、右下2500円、左下900円」

35年の職人歴を持つ、ベテラン寿司職人の回答
「右下が確実に6500円です。綺麗なバフンウニですね。次が右上で4000円のムラサキウニ。左上も同くムラサキウニで2500円ですが、量と箱詰めの手間賃の差ですね。ただ、味は2500円の方が美味しいと思います。左下は外国産で900円です」

……これは見事に回答が分かれた。どうやらプロや食通でも、見た目だけで判断するのは難しいようだ。この中に安いウニと高いウニをこれだけで判断できた人はいるのだろうか? そして、“安くて美味しいウニ” は存在するのであろうか? 気になる答えは次ページ(その2)で公開するぞ!

Report:なかの
Photo:Rocketnews24.


【安くて美味しいウニを求めて】900円から6500円のウニ4種類をプロが目利き!どんなウニが一番美味しくてコスパが良いか調べてみた(その2)

それでは答えと一緒に、4種類の箱ウニの味についても説明したいと思う。

右下:6500円のバフンウニ
非常に濃厚な甘さで口どけも最高! 価格どおりの味といったところ。高級な寿司屋で食べるウニの味である。何もつけずに食べても美味しい。

右上:4000円のムラサキウニ
きっちり箱に詰められており、粒の大きさもそろっていて見た目は一番美しい。味については添加物であるミョウバン特有の苦味が少し感じられるが、醤油をつけて食べれば若干薄まる。まあまあな味。

左上:2500円のムラサキウニ
詰められ方はバラバラで粒の大きさも不揃い。しかし味はバフンウニほどではないものの、口のなかですっきりと甘く、とろけるウマさ。コスパを考えるとコレが一番いいかも。

右下:900円のチリ産ウニ
千円単位のウニと違い外国産で、一度冷凍してあるためすでに原型をとどめていない。味もミョウバンが添加されているため苦味を感じてしまう。添付の調味料が入ったウニのタレをつけないと、そのままではあまり美味しくない。

なんと正解できたのは商社の男性、添加物会社のえらい人、寿司職人の3名だけであった。また、正解者のなかでも頭一つ抜けてスゴかったのがベテラン寿司職人の回答。なんと4000円のウニよりも、2500円のウニが美味しいことを一目で分かってしまったのだ。

なぜ分かったのか再度質問してみたところ

「形はそろっているもののウニの粒がびっしりと詰まっていないので甘さが無さそう。それなのに形がかなりしっかりしていたためミョウバンを多く使用していると予想できました」

とのこと。写真でそこまで判別してしまうとは、さすがベテランである。また、今回の結果から、

・安くて美味しいウニを探すなら粒の詰まり具合を見る
・粒が揃っているものは手間賃分価格が上乗せされていることがある
・あまり形がしっかりしているものは添加物のミョウバンを多く使用していることがある
・コスパが良いのはムラサキウニ

ということが分かった。確かに “安くて美味しいウニ” は存在するのだ! ウニをお腹いっぱい食べたい人は、早起きして美味しいウニを探しに市場で出かけてみるのも良いかもしれないぞ。

Report:なかの
Photo:Rocketnews24.

▼もっともコスパが良いと感じたのは2500円のムラサキウニであった

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