プロ野球の2014年シーズンもいよいよ交流戦の中盤。別リーグのチーム同士が連日アツい戦いを繰り広げており、普段は見る機会がないチーム、そして選手を見て楽しんでいる人も多いことだろう。
交流戦の一戦目に巨人・杉内俊哉投手が投じた「スローボール」が話題になったが、今回は真打ち登場。日本ハム・多田野数人(ただの かずひと)投手が “伝家の宝刀” を抜いて話題になっている。見逃した人は必見! 動画「【プロ野球パ】ゴメス苦笑い?多田野の超スローボール! 2014/06/01 F-T」で確認することができるぞ!
・今季初登板の多田野投手
先日の杉内投手のスローボールが話題になった際、並んで比べられたのが多田野投手。知らない人も多いだろうが、野球ファンにとって「スローボールの名手」といえば彼のことなのだ。
その多田野投手は開幕から二軍で調整していたが、ここにきて一軍登録。2014年6月1日の日本ハムファイターズ vs 阪神タイガースの試合で1−4とビハインドの8回表に中継ぎとして登場したぞ。
・いきなり炸裂
そして見せ場はいきなりやってきた。対するは阪神4番のゴメス選手。2ストライクと追い込み、どう仕留めるか注目が集まる中で多田野投手が4球目に「超スローボール」を選択して、三振を奪いにいった。
・「一球」に沸く観客
多田野投手が上空に投げた山なりのボールは弧を描いて捕手のミットへ。惜しくもボール判定となるが、その計測不能なほど遅い超スローボールに観客は大いに沸いた。制球力はもちろんだが、一球で盛り上がることも見逃してはいけない。
多田野投手は判定に不服そうな表情を見せているだけに超スローボールは自信のある勝負球の証。そのたった一球で観客を魅了できる多田野投手はまさに「プロ」。観客も期待をしているからこそ盛り上がる素晴らしいボールだ。
・「超スローボール」に対するネットユーザーの反応
「たまげたなぁ」
「やはり多田野の超スローボールはやばいな」
「ストライクでもよかった。」
「多田野の超スローボールキタ━(゚∀゚)━!」
「たった1球で球場を魅了する多田野はエンターテイナーの鑑」
「冷静に考えて多田野普通に阪神に中継ぎで来てほしいな」
などなど、多田野投手の超スローボールに大盛り上がり。待っていましたというコメントや制球力がスゴいといった声はもちろん、阪神ファンからは中継ぎとして欲しいというコメントもあった。
この日、1回をキッチリ無失点に抑えた多田野投手。次はいつ「超スローボール」を見せてくれるのか、今から楽しみだ。余談だが、多田野投手の超スローボールを想定していたカメラワークもまた「プロ」であった。