とある昼下がり、筆者は近所のカフェでブラックコーヒーを飲んでおりました。隣のテーブルには、お友達同士と思しき女性が二人、「(とある男性との)現在の状況は正式交際なのか否か?」というお題で議論を交わしておりました。というわけで今回は、「私たちって付き合っているの?」という曖昧な関係について考えたいと思います。
・この会話、どう思いますか?
まずは隣のテーブルから漏れ聞こえてきた会話内容から。
A子 「○○君とは、ゴハン食べに行ったり飲みに行ったりお泊まりしたりしているお」
B子 「でも付き合っているわけじゃないってこと?」
A子 「うん、だって付き合おうって言葉が出ているわけでもないし」
B子 「○○君のほうは、A子と付き合っているって意識だと思うけどなぁ」
以上です。この会話の流れを読んで、皆さんはどう思いましたか? 筆者は、B子に対してツッコミを入れたい気分になりました。「んな訳ねえだろ!」と。
・「付き合おうぜ」という言葉が出ていない限り、過信は厳禁
たしかに、食事に行ったり酒を酌み交わしたり宿泊したりという仲は、巷のアベックたちがやっていることと何ら変わりはありません。だからと言って、「これって付き合っているのと同じよね、るん♪」と解釈するのは大いなる勘違いです。後々、何かあった時に、「だって俺たち、付き合っているわけじゃないだろ」と突き放されるのは火を見るよりも明らか。「付き合おうぜ」という言葉が出ていない限りは、過信は厳禁ですよ。
・「私たちってどういう関係?」は禁句
「私たちってどういう関係?」と確認をとりたがる女性も多いですが、筆者はオススメしません。相手男性が、今の今まで「付き合おうぜ」と言わなかったのは、正式交際というカタチをとっていない関係がラクチンだったからなのでしょう。二人の関係性をはっきりさせようとすることによって、「だったらけっこうです」と逃げていく可能性はかなり高いです。
・問い詰めたところで、ろくなことはない
筆者の周囲を見ていても、女性側が「私たちってどういう関係?」と詰め寄ったことで、「よし、ちゃんと付き合うか!」という流れになったケースなんぞ見たことがありません。たいていは、「今は特定のカノジョを作るつもりはないんだ」とはぐらかされ、そこから気まずくなり、これまでのような交流すら難しくなるのがお決まりのパターンです。あなたが、「私たちってどういう関係?」と言うのではなく、相手に「俺たちってどういう関係?」と言わせる努力をしましょう。
・同時進行ですべきこと
相手に「俺たちってどういう関係?」と言わせる努力をするのと同時に、もうひとつやるべきことがあります。それは、ほかを探すこと。付き合うという型にハマりたくない男性を説得するよりも、喉から手が出るほどカノジョが欲しい男性を狙ったほうが、手っ取り早いからです。あなたが、「付き合う」というカタチにこだわるのならの話ですが。
・まとめ
カタチはどうであれ、いま目の前にいる男性と一緒に楽しく過ごしたいのか、「誰かのカノジョ」という称号を手に入れたいのか、いま一度よく考えましょう。「惚れた弱み」と割り切って、前者に徹するのもアリだと思いますよ。自分自身が納得できていれば、それは「都合のイイ女」では決してないはずです。
恋愛コラムニスト: 菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト: マミヤ狂四郎 Twitter