片想い中の皆さん! 色恋において、メール(LINE・Facebook含む)は、あくまでもメインではありません。会って面と向かって話をするのがもっとも大切。とはいえ、片想い中の第一関門といったら、なんといっても「メールアドレスの交換」(LINEのID・Facebookの友達申請含む)ではないでしょうか。職場やコミュニティに好きな男性ができて、その場での会話はそこそこ盛り上がっても、直で連絡をとれる仲に進展させないことには、色っぽい関係になるのは難しいですからね。
・連絡先交換までの葛藤
そのため女性たちは、好きな男性ができると、彼のメールアドレスをゲットするべく、あれやこれやと作戦を練ります。はたから見れば、「連絡先教えてって、しれっと言えばいいじゃん」といったところでしょうが、片想い中はそのひと言がなかなか難しかったりするものです。「断られたらどうしよう」とか「馴れ馴れしいヤツって思われないかしら」とか、色々考えちゃいますからね、片想い中は。
・連絡先ゲット以降の求愛行動にご注意を
綿密な作戦のもと、なんとか相手男性のアドレスをゲットしたとしましょう。問題はここからです。アドレスをゲットした途端、相手男性への求愛行動が全面的にメールメインになってしまう女性のなんと多いことでしょう。オーマイガッ!
・なんでもかんでもメール
「今日かぶっていた帽子、オシャレだね」を伝えるのもメール、「○○クンっていつもどの辺で飲んでいるの?」と訊ねるのもメール、「○○クンのこと、ちょっと好きかも」とほのめかすのもメール……。そんな皆さんに、私は言いたいのです。 直接言おうぜ!
・メールに対する男女の認識は違う
女性はメールを、つい「愛情表現のツール」として認識しがちですが、男性にとってメールはそんなにたいそうなもんじゃありません。連絡ツールくらいにしか捉えていない男性がほとんどだと思いますよ。そのためメールで、「今日かぶっていた帽子、オシャレだね」とか「○○クンっていつもどの辺で飲んでいるの?」など受け取っても、女性ほど盛り上がれないのです。「そりゃどーも」とか「すぐに返信するほどのことでもないな」程度にしか思わないでしょう。
・メールだとテンポが悪くなる
男性が連絡ツールと捉えている以上、盛り上がりに欠けることは否めないでしょう。つまり、「盛り上がれない = (会話の)キャッチボールのテンポが悪くなる」のです。その点、直接の会話なら、次のようになるかもしれません。
女「その帽子、オシャレだね」
男「これ、原宿で買ったんだよ」
女「○○クンって原宿に行くんだ」
男「いきつけの飲み屋もあるしね」
女「じゃあ、今度連れて行って」
どうでしょうか、テンポ良いでしょ。会話のテンポが良いからこそ、自然と「いきつけの飲み屋もあるしね」という言葉も出てくるのでしょう。テンポの悪いメールだと、この言葉を引き出すのが難しかったりするものです。そして、いつまでたっても先に進まないのです。
・初心忘るべからず
もうひとつの注意点として、アドレス交換した途端にメールをガンガン送ると、「馴れ馴れしいヤツ」という悪印象を与えかねません。アドレスを聞く前は、「馴れ馴れしいヤツって思われないかしら」と、冷静に考えることができていた女性も、アドレスをゲットできた喜びのあまり、我を失ってしまうのでしょうね。初心忘るべからずですぞ。慎重にいきましょう。
もちろん、メールを一切使うな! ということではありません。恋愛において、メールが役に立ってくれるシーンはいくつもあります。ですが、あくまでもメールはサブツール。勝負は直接会っている時です。アドレスをゲットできた喜びのあまり、全てのアプローチがメール経由になってしまわぬよう調整しましょう。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎