「なんで結婚しないの？」、三十路になると、この質問を受ける機会がグンと増えますよね。親や親戚など身内から言われる人もいれば、上司や同僚など職場の人から言われる人もいるでしょう。ナンパされて飲みに行き、年齢をカミングアウトしたがために、相手男性から「なんで結婚しないの？」と言われちゃう女性もいるようです。今回は、この質問に対する模範解答を考えてみましょう。
・結婚の話題が出る = 喜ばしいこと!?
まずは、この質問を投げかけられることを喜びましょう！ 「喜ぶどころか、むしろ不快なんですけどッ！」と憤慨する気持ちはわかりますが、まぁ落ち着いてください。相手は、「貴女は、外見的にも内面的にも問題ない女性なので、結婚していないことが不思議です」という感情がベースにあるからこそ、貴女が結婚していないことに疑問を持ったのでしょう。
ポジティブすぎると思われるかもしれませんが、人間って「この人にこの話題を振るのはシャレにならん」という場合は、お口にチャックをするものですよ。わかりやすい例を挙げるなら女性同士の体型トーク。「やーん、アタシってデブぅ～」、「アタシもデブぅ～」などの会話は、たいていスリムな女性同士で繰り広げられます。真のデブ女性に体型話題を振るのは地雷であると心得ているからです。結婚の話題もしかり。外見的もしくは内面的に何らかの問題があって、「貴女が独り身なのは頷ける」という相手に対しては、結婚の話題は出さないはずですよ。
・タブー回答
喜んでばかりもいられません。質問を投げかけられた以上、答えねば！ 「なんで結婚しなければならないんですかッ？」という、謎の質問返しだけは避けてくださいね。「一定年齢以上になったら、結婚していて当たり前という風潮に異議あり！」とシャウトしたい気持ちはわかりますが、相手側はそんなにも話を大きくするつもりはなかったのでしょう。軽いノリで訊ねた質問に対して全力で怒られると、「相当結婚できないことを気にしているんだな」と思われてしまいます。
・模範解答
模範解答は、「私には虹嫁（二次元。漫画やアニメの好みのキャラクター）ならぬ虹婿がいるので、ぐへへ」です。……というのは冗談で、「なんででしょうね」と答えるのが無難だと筆者は考えます。だって、自分でもわからないじゃないですか、結婚にご縁がない理由なんて。ただ、「私が聞きたいわい、ボケ！」では角が立ってしまいます。その点、「なんででしょうね」という軽い質問返しなら、「○○ちゃん可愛いのに」とか「○○ちゃんなら良いお嫁さんになれそうなのに」とか、相手側が盛り上げてくれる特典付きです。そこから、「じゃあ、誰か紹介してくださいよ」と、話題を発展させていくと良いでしょう。
「なんで結婚しないの」という質問は、生理現象みたいなもの。生理現象を回避しようとする人はいませんよね。生理現象は「仕方ない」と割り切って受け入れているはずです。結婚に関する質問も、無理に回避しようとせずに、お決まりの質問と割り切って考えましょう。
恋愛コラムニスト：菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト：マミヤ狂四郎