男性とのお付き合いに対して、女性は「正式な段取り」を求める人が多いように見受けられます。出会って、メールのやりとりで盛り上がって、数回デートして、数回のうち1回くらいは昼間デートも入れて、3~4回目くらいで手をつながれて、その次のデートで交際を申し込まれて、1カ月後……など。細かい段取りを計画しちゃっていませんか?
・未来予想図どおりにはいかない
貴女が思い描いた未来予想図どおりに事が進めばノープロブレムでしょうが、なかなか計画どおりにはいかないもの。段取りがうまくいかずイライラするくらいなら、最初から未来予想図なんて描かなきゃいいのです。正式な段取りを踏まえなくても、うまくいく男女関係はいくらでもあるのですよ。
・ペットショップ猫 VS 野良猫
猫を思い浮かべてください。ペットショップから購入する場合もあれば、野良猫がなんとなく家に居つくようになり、そこからペットになった場合もあるでしょう。恋愛も、それと同じです。
・準備万端な状態で飼い始めたい
先に挙げた「正式な段取り」を踏まえてのお付き合いは、猫をペットショップから購入するようなもの。何度か足を運んでお気に入りの猫を見つけ、キャットフードやらトイレやら猫じゃらしやら,
必要なものを全部揃えて準備万端の状態で飼うイメージ。
・野良猫でも愛情は芽生える
このように、万全の状態で猫を迎え入れたほうがたしかに安心ですが、野良猫から飼い始めた場合でも、自然に愛情が芽生え、やがてはかけがえのない家族になれることだってありますよね。
・行きずりの相手から昇格することも
行きずりの相手といきなりホテルへ直行し、その後もなんとなく付かず離れずな関係がダラダラと続き、でも気付いた頃にはお互い居心地の良い相手として認識していた……。という恋愛は、まさに野良猫バージョンです。
ペットショップから購入された猫も、野良猫から飼い猫に昇格した猫も、飼い始めるきっかけが違うだけで、どちらもちゃんと愛情が芽生えます。
・後から買い足しできる
私たち人間の恋愛も、正式な段取りを踏まえた交際だけでなく、順序がしっちゃかめっちゃなケースでも、ちゃんと愛情が芽生えることだってあるのです。キャットフードやらトイレやら猫じゃらしは後から買い足せば間に合うように、デートの思い出は後から足していけば良いだけのこと。
そう考えると、「正式な段取り」を踏まえた恋愛に固執するのが馬鹿馬鹿しくなりますよね。「私は人間だ、猫とは違う!」なんてお堅いことを言っていると、殿方とニャンニャンできるチャンスはどんどん遠のいていきますよ。もっと柔軟に考えましょう。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
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