当初は全く意識していなかったけれど、相手男性が自分に対して好意を示してくれるようになったことで、いつの間にかその人のことを好きになっていたことってありますよね。俗にいう、「自分を好きになってくれた人を好きになる」という心理です。これは、「好意返報性」といって、自分に好意を持ってくれている人に対しては、好意のお返しをしたくなるという思考が作用しています。
・自分を好きになる異性なんぞ滅多にいないもの
自分を好きになってくれる男性を好きになるのはスムーズで良いことですが、難しいのは「自分を好きになってくれる男性」がいない場合です。悲しいかな、自分を好きになってくれる男性ってそんなにしょっちゅう現れるものではありません。数カ月に1人、いや1年に1人いるかいないか……、それくらい低い確率ではないでしょうか。
・自分を好きになる異性を待つのは時間の無駄!?
そんな低い確率にもかかわらず、「自分を好きになってくれる男性」の登場を、何もせずにぼんやり指をくわえて待っている女性は非常に多いです。もったいないですよね。時間の無駄ですよね。何もせずにぼんやり指をくわえて待っている時間があるのなら、「好意返報性」を利用して、自分から動いてみましょう。
・好意のお返しは大いに期待できる!?
「好意返報性」は、女性が男性から好意を持たれるケースだけでなく、その逆も有効です。つまり、貴女が誰か1人ターゲットを絞って明確な好意を示せば、相手男性が貴女に対して好意のお返しをしたくなる……。つまり貴女と両想いになる可能性が充分にありうるのです。
・生理的に受け付けないタイプでなければ望みアリ!?
むろん、「好意返報性」は100パーセント確実な作戦ではありません。まずは、好意の示し方が肝心です。ストーカーまがいの過剰な好意は敬遠されるでしょうし、だからと言って微妙すぎるアプローチではお相手に気付いてもらえません。そもそも大前提として、自分が相手にとって「生理的に受け付けないタイプ」の場合は、「好意返報性」は通用しないでしょう。
それでも、「自分を好きになってくれる男性」の登場を、何もせずにぼんやり指をくわえて待っているよりは、うんと建設的な恋愛スタンスだと私は思います。受け身でいるよりも、「好意返報性」に賭けて、能動的に動いてみてはいかがでしょうか。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎