地元の食材を使ったご当地グルメは数多くあるが、石川県には、従来の概念をくつがえす人気の「ご当地ハンバーガー」があるという。でも、美味しいと言ってもハンバーガーでしょ? 本当にそんなにスゴイの? 実際に食べてみたぞ!
・『能登島バーガー』白と黒
噂のご当地バーガー『能登島バーガー』があるのは、石川県の七尾湾に浮かぶ能登島だ。島内にある「ひょっこり温泉」という温泉施設に併設された食堂で販売されている。能登島バーガーは2種類ある。豚肉を使ったものが「白」で、魚介を使ったものが「黒」だ。
・ボリュームにビックリ
カウンターで食券を渡す。注文を受けてから調理するようで、待つこと5~6分。アツアツの能登島バーガーが手渡された。持ってみてビックリ! フワっとしていながらも結構重量がある。とても500円とは思えないボリュームである。
・「白」の能登三元豚のカツが絶品!!
まず『能登島バーガー 白』。こちらは白バンズにトマト、レタス、能登三元豚のカツが挟まれている。この能登三元豚のトンカツが絶品! ギュっと押さえると肉汁がジュワジュワ出てくる。肉質は柔らかくとてもしっとり。脂が程よく乗っていながらも、かといって脂っこいというわけではない。不思議な食感である。
・ミルキーバンズが肉汁を受けとめて一体感を織り成す
トンカツをパンではさむとどうしてもパサっとしがちだ。しかし、能登島バーガーは肉汁がとまらない(笑) あふれる肉汁はバーガーソースと絡み合い、シャキシャキのレタスと能登でとれた能登ミルクが練りこまれたしっとりフワフワバンズがそれをしっかりと受け止める。トマトの酸味も心地良い。こんなに一体感のあるハンバーガーは初めてだ!
・「黒」はクリーミィなアオリイカのクリームコロッケ
能登島バーガーの「白」が陸のものなら、「黒」は海だ。黒いバンズは、アオリイカのイカスミ由来。黒の具は、トマトとレタス、そして島でとれた新鮮なアオリイカを使ったクリームコロッケだ。
・イカのウマミが深みを出す
クリームコロッケは、能登ミルクをたっぷり使った優しい味。クリームコロッケはもともとボヤっとしたテイストの料理だが、そこにイカのウマミが加わることで、より一層深みのある味になている。イカのダシがより大人びた味にしているのである! もしあなたが、マクドナルドの『グラコロ』好きなら一度は食べてみてほしい一品である。
・ここでしか食べられない味
ご当地グルメというと、ブームにのって「とりあえず地元の食材で作ってみた」程度のクオリティのものも少なくない。だが、この能登島バーガーは、単なる「地産地消」ではなく、妥協せず数ある地元の食材のなかから厳選し、食材同士の相性をしっかりと考え、ベストなチョイスで作られているように感じた。
能登三元豚も、島のアオリイカも、パンやクリームコロッケに使われている能登ミルクも県外では手に入りづらいものばかり。まさにここでしか食べられないスペシャルなメニューであると言える。
・本気でまた食べたいハンバーガー
記者(私)は、能登島を訪れる際には是非また食べたいと思う。ちなみに能登島バーガーは、七尾市内のイベントなどで出張販売することもあるそうなので、見かけたらのぞいてみてもいいかもしれない。
参考リンク:ひょっこり温泉島
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24
▼能登島バーガー白
▼柔らかくしっとりしたトンカツが最高!
▼こちらが能登島バーガー黒
▼アオリイカ入りのクリームコロッケ!
▼パンやクリームコロッケに使われている『能登ミルク』