少し前に、仕事の打ち合わせで都心のシャレオツなカフェに入った時のことです。店内には驚くべき数のカップルが! 一瞬、ここはカップル喫茶かと錯覚したほど。
・健全すぎてかえって不健全?
それと同時に、健全すぎるカップルたちの姿に、かえって不健全さを感じてしまったのでした。相手との距離を縮めたいと思うのなら、カフェデートでなくても良いように思うのですが、カフェデートってアリですか?
・発展性が感じられない
既に正式に交際している男女が、カフェデートをするのは大いにアリでしょう。しかし、お互いこれから相手を落とそうという時にカフェデートは、発展性が感じられないように思うのです。以下はその理由です。
1. 距離感が縮まらない
カフェは、基本的に向かい合って座るテーブル席がほとんど。そのため、実際の距離感が出来てしまうので、飲み屋のカウンター席のように親近感がわきません。カウンターじゃない飲み屋さんも存在しますが、個室をセレクトすれば、カウンター席と同じくらいの親近感を味わうことは可能です。相手を落とすには、飲み屋のほうが有利といえるでしょう。
2. 口説く雰囲気ではない
カフェはなんだかんだで女性客が圧倒的多数です。ヨガやエステの会話が飛び交う店内では、色っぽい話がしづらいもの。色っぽい話というのは、決して下ネタという意味ではありませんよ。口説くセリフが言いづらい雰囲気ということです。余談ですが仕事の打ち合わせで入店した筆者は、かなりセクシャルなテーマの話題だったため、声のボリュームを落とすのに必死で、最終的には読唇術のようになっていました。
3. 間(ま)が持たない
コーヒーやジュースを、チビチビと飲むのが得意な人は気にならないかもしれませんが、飲み終わるのが早い人にとっては、その後の時間が苦痛です。水をチビチビ飲むしかなく、水も飲み切ってしまうと、店員さんが気付くまではひたすら耐えるしかないでしょう。そんな時に会話が途切れようものなら、飲み物が残っていればそれを飲むことが出来ますが、それが出来ないとなるともはや手も足も出ません。
・交際前はカフェデートを避けるべき
以上を踏まえ、正式交際前の男女がカフェデートをするのは、どうにもこうにもオススメできないのです。お相手との仲をさっさと進展させたいのなら、飲み屋さんに行きましょう。
恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ
イラスト:マミヤ狂四郎