「男性は、なんだかんだで若い女性が好き」といいますよね。これは、「自分の遺伝子を残したい」という生殖本能によるものだといわれています。若い女性のほうが妊娠・出産の確率が高いので、無意識のうちに若い女性に惹かれてしまう、という考え方です。
しかし、時代は空前の熟女ブーム! アンチエイジングの浸透によって30代・40代でも若々しい容姿をキープしている女性が増えたことが影響しているのでしょう。また、長引く不況の影響で、子どもを産み育てることが簡単ではない時代ですから、「自分の遺伝子を残したい!」という生殖本能がセーブされた状態になっているのかもしれません。
「本能と逆の思考になることってあるの?」と意外に思う人もいることでしょう。余談ですが、女性の性欲も、本来は妊娠しやすい排卵日に高まるとされていましたが、現代は生殖目的以外で性行為に及ぶことが多い時代なので、妊娠する確率の低い生理直前に性欲が高まるようになったという説もあるんですよ。
話を戻しましょう。先に挙げた熟女ブームが表しているように、「男性は、なんだかんだで若い女性が好き」という定義は、必ずしも正しいとは言い切れない時代になってきました。では、現代男性はどんな女性を好むのでしょうか? 一般女性たちに意見を求めたところ、「現代男性は、なんだかんだでワケアリ女を好む傾向が強いのでは?」という声が挙がってきました。
ワケアリ……。そういえば少し前に、インターネットショッピングで、「ワケアリ商品」が飛ぶように売れた時期がありましたね。ほんの少し割れてしまった煎餅やクッキーなど、正規品と変わらぬ味でありながらも価格は激安というお得感が消費者のハートを鷲掴みにしたものです。
ワケアリ女の「ワケ」は、どういった事情なのでしょうか? ドラマなどでは、へき地の温泉宿で働く仲居さんが、何らかのワケを抱えている設定が多いですよね。育った家庭環境が複雑だったとか、パートナーのドメスティックバイオレンスから逃げてきたとか、多額の借金を抱えているとか……。現実には、ドラマほど重大なワケを抱えている女性は少ないでしょうが、ココロに痛手を負っていることには変わりありません。
そうなると、ココロに痛手を負っている女性は、何故モテるのでしょうか?
■養護欲求が満たされる
まずは、「傷を癒したい」という養護欲求が掻き立てられるのでしょう。ココロに傷を負っている状態 = ベストではない状態と解釈できます。ベストではない状態であるものに対して「守ってあげたい」という感情が沸くのは、ごく自然なことですから。
■オンリーワン欲が満たされる
また、「彼女のそばにいてあげられるのは俺しかいない!」というオンリーワン欲を刺激されるケースもあるでしょう。メンタルが安定している女性なら、自分以外にもオトコは寄ってくるだろう、しかしワケアリ女は、俺が見限ったら誰もいない……と、目が離せなくなるパターンです。
■性欲が満たされる
そのほか、ワケアリ女は、すぐに肉体関係に発展できるイメージもあるようです。これは決して、自暴自棄になっているという意味ではありません。過去に充分辛酸を舐めてきた経験上、今さら性行為を武器に駆け引きしないだろうと、むしろピュアな印象を受けることも。
もちろん、「全ての男性が、ワケアリ女好き」ということはないでしょう。女性の皆さん、「ワケアリ女がモテるなら、今日からワケアリを演じる!」などと先走らないでくださいね。とは言え、あまりにも強すぎる女性が敬遠されるのも事実! 「助太刀無用!」という達観した態度は、近寄りがたい印象を与えてしまいます。ほどよく、ほっとけない女性・隙のある女性でありたいものですね。