いつも『三十代女子の恋愛奮闘記』をお読み頂きありがとうございます。新たな年を迎え、従来どおりのコラムに加えまして、皆さまからの色恋に関する素朴な疑問やお悩みに、私なりにお答えさせて頂きたく存じます。ご相談者さまのためを思って、少々辛口になることもございますが、ご了承くださいませ。
さて、記念すべき第1回は、30歳男性からの「今までの人生で女性と交際したことがありません。どうやって女性を誘ったら良いのでしょうか?」というお悩み相談です。
■30代男性からのお悩み相談「女性と交際したことがない」
「僕は今まで生きてきて、30年間一度も女性と交際したことがありません。好きな子はいたりいなかったりするのですが、気持ちを伝えたり、デートに誘ったりする方法がわからないんです。フラれるのが怖いっていうのもあるけど、本当はちょっとだけ面倒なんです。でも、このままで良いとは思えなくて……。どうやったら、楽に女性をデートに誘えますか? この際デートなしで、エッチにだけ誘えたら最高なんですが」
・ソープへ行け
「この際デートなしで、エッチにだけ誘えたら最高なんですが」とのことですが、だったら話は早いです。小説家・北方謙三先生のお言葉をお借りして「ソープに行け」と言わせて頂きます。とは言え、風俗店を利用するのは決してお安くはないので、懐事情によっては「行きたいのはやまやまだが無理」という場合もありますよね。リーズナブルな大衆店でも2~3万、絶世の美女ばかりが在籍する高級店では総額で10万円前後かかります。TENGAが100個以上買えちゃうお値段ですよね。
「ひぇ~」と、腰が引けてしまうお気持ちはよくわかりますが、それでも私は、大枚をはたいてでも風俗店の門を叩くことをオススメします。身を持って女体を経験することで、女性に対しての「本当はちょっとだけ面倒」という気持ちが一瞬で消滅することでしょう。
・性行為は価値観を一転させるインパクト
かの有名な俳人・小林一茶も、女体を知ったのは50歳を過ぎてからと伝えられていますが、今まで童貞で過ごしてきたぶんを取り戻すかのように性行為に熱中したといいます。童貞男性にとって、性行為から得る悦楽とは、これまでの価値観を一転させるほどインパクトがあるものなのです。それに、一般女性とセックスする際も、世の男性たちは、食事やデートに連れていったり、プレゼントを送ったりなど、それなりに必要経費がかかっています。もしかしたら、風俗店の方がうんと安く済む場合だってあるかもしれませんよ。
さて、ご相談者さまの「この際デートなしで、エッチにだけ誘えたら最高なんですが」という言葉が、もしかしたら本心からのものではない可能性も想定して、ここからは、一般女性と交際するためのステップについてアドバイスさせて頂きましょう。
・ヤリチンもフラれると傷つく
「フラれるのが怖い」とのことですが、これは男性なら誰もが抱いている感情です。私は、仕事柄ヤリチン男性を取材する機会が多いのですが、彼らはみな口を揃えて、「オトコは、なんだかんだでプライドが高い生き物だから、女性にアプローチして断られると、非常に自尊心を傷つけられてしまう」と言います。彼らが、どのようにして「断られる怖さ」を克服したかというと、とにかく「慣れること」なのだそうです。「断られて当たり前」という気持ちで、ひたすら声をかけまくる! 最初のうちはいちいち落ち込むようですが、段々慣れてきて、ハートが強くなる! そして、諦めかけてきた頃にOKをもらう嬉しさと言ったら格別なのだとか。
ご相談者さまの場合は、ヤリチン男性のようにナンパしまくるのが目的ではなく、「好きな子はいたり」するということなんですよね。でしたら、不特定多数の女性に手当たり次第声をかけまくるヤリチン男性の手法を、ほんのちょっとアレンジしましょう。「繰り返しアプローチする」という部分は一緒です。それを、一人に対して行なえばいいだけのこと。
むろん、アプローチの仕方が毎回同じだと芸がありません。「好きだ、付き合ってくれ」を繰り返すのは野暮というもの。そうではなく、恋人の有無や好きなタイプを訊ねたり、用事がない時もマメにメールするなど、「○○君ってもしかして私のこと好きなのかも?」と思わせるような言動を繰り返してください。
女性とは不思議なもので、自分自身に好意を持ってくれている男性を、いつの間にか好きになってしまうことが非常に多いです。意中の女性が、ご相談者さまのことを「気になる存在」と認識するようになれば、あちらからも何かしら好意アピールが来るでしょう。彼女も自分を想ってくれているっぽい、ということが伝わってくれば、それが告白の自信になるはずですよ。
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