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【韓国旅日記 ウルルンド編その8】ノスタルジックなウルルンドの街並み

2013年1月11日

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韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記。今回は、ウルルンド(鬱陵島)の街並みについて寄稿頂きました。以下は木下さんによるレポートです。

どうも、木下です。これまで記事で、ウルルンドでの滞在についてお伝えしてきました。

この島はとても小さく、人口はわずか1万人。漁業と産業が盛んであるとはいっても、都市部のような発展が望める場所ではありません。観光資源が豊富ではありますが、元の街が小さいため、大勢の観光客を引き受けられるだけの許容量がないのです。

ホテルらしいホテルはなく、ほとんどが民宿。私(木下)が滞在した先は、宿泊施設というには頼りないものでした。部屋がある客はまだいい方で、廊下や台所にまで布団を敷いて寝る人もいました。

おそらく今頃(1月)は、寒波に見舞われているはず。貧弱な建造物ばかりの街を、冬が襲っているに違いありません。私は秋口に訪ねたのですが、島にはどこか暗さが満ち満ちているように感じました。それは寒流に面した島に漂う独特の空気で、人々は明るくても、街の暗さは拭い去れない類のものです。

たとえ夏場でも、空のどこかに沈むような暗さが張り付いているのではないか、そんなことさえ想像させます。どこか寂しさの漂うノスタルジックなウルルンドの街並み。発展しようのない街のもの悲しさを感じると共に、どこかで惹かれるような気持ちになる自分がいます。

文、写真:木下さん
































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