韓国にたびたび観光に出かける男性、木下さん(仮名)の韓国旅日記。今回はウルルンド(鬱陵島)バスツアーで見かけた、樹齢1200年の木について寄稿頂きました。以下は木下さんによるレポートです。
天然記念物に指定される大木と比べれば、人間の一生は大変はかないもの。1000年を超える樹齢を誇る木から見れば、おそらく人生60年は一瞬の出来事に感じられるかもしれません。
日本では樹齢1000年を超える樹木が、各地に点在しています。巨木と言われる木を想像してみてください。幹は数メートルあり、枝葉が生い茂って森のようになっている姿がイメージできるでしょう。
実はウルルンドにも、樹齢1200年の木が存在します。この木は、以前ご紹介したウルルンド唯一の文化芸術空間、「イェリムウォン イヤギ」の丘のうえにあります。一世紀以上も生きながらえた木ですから、さぞかしい大きいだろうと想像したのですが、木を目前にした私(木下)の一言は、「ショボ!」です。ストレートな感想で恐縮です。木の下にある看板には次のように書かれています。
・ウルルンド島の樹齢1200年といわれる木
樹種:朱木
樹齢:約1200年
棲息地:ウルルンド北面天府4里1番地
たしかに樹齢1200年と書かれていますね。
失礼ながら、私にはそのように見えないのですが……。日本で見かける樹齢の長い木と比べると、細く見えます。これは風土の違いなのでしょうか、それともそういう性質の木なのでしょうか。とにかく、歴史ある木として伝えられているようです。
(文、写真=木下さん)
▼ これが樹齢1200年といわれる木です
▼ 看板にはたしかに、樹齢約1200年と記されています