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【三十代女子の恋愛奮闘記】「私の気持ちを察して!」という要求は無茶です

2012年12月18日

「メールが欲しい私の気持ちに気付いてほしい」、「会えなくて寂しい思いをしている私の気持ちに気付いてほしい」、「チョメチョメがごぶさたで欲求不満な私の気持ちに気付いてほしい」等々、彼氏に対してやたら「お察しください!」というスタンスでいる女性がいますが、はっきり言ってそれは無茶です。貴女の彼氏は超能力者ではないですよね? どこにでもいる、ごく平凡な男性ですよね? どこにでもいる、ごく平凡な男性に対して、「私の気持ちを察して!」という要求は、どう考えてもハードルが高いでしょう。

とはいえ、筆者もイチオウ女性のはしくれですから、「彼氏に自分の気持ちを察してほしい」と願う乙女心は痛いほどよくわかります。そもそも女性は、想像力を働かせて相手の気持ちを察する能力が高いのです。

太古の昔から、女性は子育ての役割を担っていました。言葉を話せない赤ちゃんは、泣くことで全ての感情を表現します。それを見て、オッパイが欲しいのか、それともオムツを取り替えてほしいのか、また具合が悪いのか、想像力を働かせて判断しなければなりません。判断を誤ると、最悪の場合は赤ちゃんの生命にかかわることだってあります。そのため女性は、想像力で相手が発信している信号をキャッチする能力が発達したのです。そして、その能力は子どものいない女性にもインプットされているといわれています。

自分にとって当たり前のことは、相手にとっても当たり前……と思ってしまいがちですが、必ずしもそうとは限らないですよね。貴女にとっては、「目玉焼きにかけるのは醤油!」が当たり前かもしれませんが、彼氏はソース派かもしれません。それと同じで、女性が相手の気持ちを察するのが得意だからといって、男性にあてはまるとも限らないのです。

いやむしろ男性は、女性に比べると、相手の気持ちを察するのが苦手です。これは、男性が鈍感という意味ではないですよ。女性に比べると得意ではないというだけです。また、男性にとって恋愛は、優先順位が女性よりもうんと低いことも関係しています。優先順位が高い物事に対しては、男性とて細かい部分にまで気を回しますが、そうでない物事に対しては敏感でいられないものです。

敏感ではないぶん、言葉で伝えることであっさり改善してくれることもあります。ありがちなのが、女性側がある日突然溜まった不満を爆発させ、彼氏を「言ってくれればよかったのに……」と困惑させることがありますよね。彼氏の「言ってくれればよかったのに……」という言葉は、決してその場しのぎで言っているのではなく、本心から発せられている言葉です。「さっさと気付いて!」と念力を送り続けるよりも、たったひと言であっさり解決することがあります。

この男女の感覚の違いを頭に入れ、歩み寄りの姿勢を持つことで、彼氏に対する不満もだいぶ緩和されるはずですよ。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子 Twitter / ブログ

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