日本人には、他民族と比べて「恥」を重んじる文化がありますよね。大人になると特に、悪口を言われることよりも、恥をかかされることのほうが嫌だと感じる人が多いのではないでしょうか?
何をもって「恥」と見なすかは、人それぞれ価値観が異なるでしょう。たとえば、シーンとしたオフィス内で爆音級のオナラをしてしまった場合。「恥ずかしくてもう会社に行けない」と思う人もいれば、「生理現象なのだから恥ずかしくもなんともない」と開き直れる人もいます。
私たちは大人ですからオナラによる「恥」は滅多にありませんが、勘違いにまつわる「恥」は、けっこう多いですよね。そう、勘違いほど恥ずかしいものはありません。勘違いの恥ずかしさに比べたら、オナラによる恥なんて屁みたいなもんです。
では、勘違いによる恥の具体例を挙げてみましょう。ちまたの女性たちからは、「たかだか一回チョメチョメしたくらいで勘違いしないでほしい!」という男性への要望が寄せられています。といっても、「一回チョメチョメしたくらいで彼氏づらをするな」ということではありません。むしろ、その逆です。
つまり、「女性という生き物は、一回チョメチョメしただけで真剣交際を迫ったり、さらには結婚をほのめかしたりする」と思い込んでいる男性が多すぎる! ということです。チョメチョメが終了した途端、聞いてもいないのに「今は特定のカノジョを作る気ないんだよね」や「イチオウ好きなコがいるからさ」とか、さらには「遠距離だけどカノジョがいるんだ」という言い訳を始める男性、腐るほどいます。
男性側としては、「一回チョメチョメしただけでカノジョづらされたくないから、先手を打っておこう」という作戦なのでしょう。ですが、それが勘違いなのです。嗚呼ッ! 恥ずかしい。目の前の女性は、貴方に対して「付き合ってほしい」だの「嫁にもらってほしい」だの、1ミリも思っていないのですよ。むしろ、「この男、とんでもない自惚れ屋だわ」と心の中で嘲笑い、次の女子会(おなご会)の話題にしてやろうとジャッジするでしょう。
もちろん、中には一回のチョメチョメで真剣交際や結婚を迫る重たい女性もいるので、用心したくなる気持ちはわかります。チョメチョメ前に、どれほどドライな女を気取っていようとも、チョメチョメした途端に「好きになっちゃったみたい、テヘペロ」などと言い出す者もいるので、男としては気が抜けないのでしょう。しかし警戒しすぎるのは相手に対して失礼です。
では、どのような態度が望ましいかというと、普通にしていましょう。防護柵を張り巡らせることもせず、かと言って「キミとのチョメチョメは最高だったからストーカーになってしまいそうだぜ!」という逆転の発想も不要です。普通にピロートークを楽しみ、普通にシャワーを浴び、普通に解散しましょう。数時間後に届く、女性側からの「昨日はありがとう」というメールに対しても、警戒しすぎて無視すると、勘違い男の烙印を押される要因になります。普通に返信しましょう。