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【三十代女子の恋愛奮闘記】デレツンはモテるのか、モテないのか!?

2012年8月26日

「ツンデレ」という言葉があります。ヲタクでなくとも、この言葉を知らない人はいないでしょう。「ツンツンしている女子が、ふいにデレデレした表情を見せること」を指します。数年前には、ツンデレを売りにしたメイドカフェも流行りましたね。「オムライスにケチャップかけてほしいの? やぁよ、面倒くさい!」、「私がかけたケチャップじゃないと食べられないだなんて、しょうがないわね!」など、客を客とも思わないようなツンツン発言を連発、それなのに閉店時は「また来てくれなきゃ、いじけちゃうから!」と、デレッとした一面も見せるという接客形態が、一部のマニアにウケていたようです。

最近はむしろ、「デレツン」という言葉が流行っているようですね。デレツンは、ツンデレの逆。と言っても、デレツンを売りにしたメイドカフェは、さすがに存在しないようです。「キモヲタだぁ~いすき」とか「オムライスに、LOVEって書いてあげるね」などとデレデレしていたのに、会計時にはツンツンモードで「オムライスとメロンソーダで百万円になります」と豹変するのは、単なるぼったくりになってしまいます。

デレツンが注目されているのは、メイド界ではなく、むしろ一般女性の間でしょう。捉え方は2パターンあるようで、「デレツンはモテる!」という人もいれば、逆に「デレツンはモテない!」という人もいるようです。

まずは前者のほう。「普段は人当たりの良い癒し系女性が、ふいにキリッとした表情を見せるギャップが良い」という考え方です。「○○君ってパチンコが趣味なんだ? いいね、私もパチンコ大好き!」というデレッとしたモードがベースにありつつも、「パチンコで借金しているの? それはダメだよ、今日から一緒にパチ禁しよう!」と叱ってくれるようなタイプのことですね。なるほど、これはたしかに萌えます。

そして後者、「デレツンはモテない!」という考え方について。愛想よく振舞っていたのに、突然怒り出すオンナはワケがわからない、ということなのでしょう。ツイッター上で、このタイプをよく見かけますね。「彼氏と別れたばかりで寂しい。彼氏が欲しいぉ」などとデレデレツイートを呟いている割には、「○○ちゃんならすぐにいい人が見つかりますよ」や「僕が立候補したいくらいです」というリプライを受け取った途端に、「アンタに何がわかるっていうのよ!」、「アンタなんかと付き合うわけないでしょ!」とツンツンモードに切り替わる女性です。なるほど、これはたしかに可愛げがないですね。

筆者の個人的見解では、後者のほうが的を射ているような気がします。前者の「デレツンはモテる!」という考え方は、「叱ってくれるお母さんのような女性を求めているマザコン男子」を寄せつけてしまう危険性が強いからです。そうでなくとも女性がしっかりしているというのは、一般的にウケが悪いですよね。

後者の考え方は、要するに「冷めている女はモテない」ということを言っているのでしょう。上記に挙げたのはツイッターの例ですが、日常においても、「冷めている」というイメージを持たれてしまうと、「熱いアプローチをしてもムダだ」と解釈され、誰も寄りつかなくなってしまいます。熱い恋をご所望なら、まずは自分自身が熱い人間になりましょう。

恋愛コラムニスト:菊池美佳子

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