2012年4月にオーストリア・グラーツ市の火葬場から出火。火は火葬場全体を包み、全焼するという事件が起こった。
その後、当局は火事の原因を調査。その結果、原因はなんと体重200キロの太った人の遺体だったというのだ。
火事が起きたのは現地時間4月13日である。消防が消火に入った際、なかの温度は300度を超えていたそうだ。また、何層にも渡る断熱材のため消火は困難を極めた。
後日、検証の結果、火事の原因はどうやら火災時に火葬していた体重200キロもの女性の遺体であるというのである。XXLサイズのビッグボディだ。標準的な火葬場のサイズから見てサイズオーバーの可能性が高い。
どうやらその巨体が炉内の空気孔をふさいでしまったようだ。それにより内部に熱がこもり火災に。さらに遺体の脂肪が火の勢いを強めたのではないかという見方もある。いずれにせよ、遺体が入っていた炉内の温度が急激に上昇したことは確かであるようだ。
市民は「肥満コワイ」「勘弁してくれ……」「私も太ってるんだけど……火葬前に脂肪吸引が必要かしら」などと反応している。今回の火事を受けて、現地では火葬場に「重量制限を設けるべき」「太った人専用の施設を作ったほうがいいのでは?」などと議論になっているそうだ。それだけ肥満が社会現象となっているということだろうか。
ちなみに近隣もイギリスやスイスでは太った人専用の火葬場があるそうである。
参照元:ORF(ドイツ語)
▼黒くねばりけのあるススは脂肪が燃えた後だという