チビッコたちにとっての運動靴といえば、それすなわちアキレスの「瞬足(しゅんそく)」を意味する。子どもを持つパパママだったらお分かりだと思うが、とにかくチビッコ世界での瞬足人気はハンパない。小学館から公式ガイドブックが出るほどである。
下は幼稚園から、上は小学校高学年まで。もしかしたら中学生の瞬足ユーザーもいるかも知れないが、なななななんと! 高校生をすっとばして、ついに大人用の瞬足が4月から発売されているのである!
・子ども用の瞬足がそのままデカくなりました!
大人用瞬足、その名も『絆』の特徴は、なんといっても“子ども用の瞬足がそのままデカくなりました!”的な安心できる瞬足感。左回りのトラックを走りやすいように設計された左右非対称ソールもそのまんまだ!
だが、いざ実際に履いて分かった点もいくつかある。それは……「こんな上等な靴を子どもたちは履いていたのか!」ということである。まず軽い。そして足にしっくりジャストフィット。フツーにジョギングシューズとしてもバリバリ使えそうな履き心地である。
・なんだかよくわからんが速く走れそうな気がしてくる感
そして最後に理解できたのは……「なんだかよくわからんが速く走れそうな気がしてくる感」である。靴の両サイドにキラリと輝く瞬足マークに触れてから走りだすと、なぜだかターボがかかった気がしてくる。ミニ四駆に向かって「行けっ!」と叫んだらダッシュがかかったように見えるがごとく、なんだかイケそうな気がしてくるのだ!
特にそれを感じるのは曲がりながら走るとき、つまりはコーナリング時である。瞬足ならではの左右非対称ソールがあるからコーナーは攻められるッ……。たとえ足が遅くても、コーナーでなんとかなる。なんとかなるのが瞬足なんだッ……!! と、謎の自信がみなぎってくるのである。謎の熱血がみなぎってくるのである。おそらく、これが瞬足マジックなのだ。
・履いているだけでチビッコたちから「しゅ、しゅんそくだーっ!」と羨望の眼差し
なんでも大人用瞬足は、運動会に向けて作られた限定モデルであるとのこと。瞬足チックなカラーリングの運動靴を履いているだけで「それ瞬足?」と聞いてくるチビッコがいるほどのブランド力を持った瞬足である。
今年の運動会でマジモンの瞬足を履いていたら、チビッコたちから「しゅ、しゅんそくだーっ!」と言われることは間違いない。羨望の眼差しで見られることも間違いないだろう。
となると、パパママ参加の障害物競走で負けることは許されない。瞬足の名にかけて、絶対に負けられない。子どもたちが抱く瞬足幻想を、大人たちが壊してはならないのだ!
写真:ロケットニュース24