ロケットニュース24

【震災から1年】福島県浪江町のDASH村はどうなってしまうのだろうか?

2012年3月11日

人気バラエティ番組『ザ! 鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)が、2000年から番組でシリーズ化しているDASH村。昨年の東日本大震災以降、原発事故の影響により閉鎖されたまま、間もなく1年が経過します。

計画的避難区域に指定されているDASH村は、再建できるのでしょうか? もし可能だとしたなら、一体いつになるのでしょう……。DASH村は当初、住所地を明かしていませんでした。しかし震災後に、計画的避難区域内(福島県浪江町)であることが判明し、現在はGoogleMapでも確認することができます。

現地で震災に遭遇したTOKIOメンバーの山口達也さんは、村の再建に思いを燃やしています。というのも、DASH村プロジェクトが立ち上がった際に、リーダーの城島茂さんと村の候補地を選定したからです。

近づくことも難しくなった現状を、山口さんは誰よりも憂いているそうです。番組でお金をかければ、村の除染は可能なのですが、村民が以前と同じように戻ってくるのは、困難と見られています。しかし山口さんは、村民も一緒に戻らなければ除染しても意味がないと考えているとのこと。

村の再開に向けて、番組ではチェルノブイリ原発事故の影響を受けたウクライナやベラルーシを視察しました。また除染に効果があると言われるヒマワリを植えて、除染実験も試みています。

ささやかな努力を積み重ねてはいますが、いずれも即効性のあるものではなく、長い目で見て効果が得られる類のものです。したがって、村に戻れる日は近いとはいえないでしょう。山積する課題はあまりにも多く、視聴者からは「気持ちはわかる」や「現実を見た方が……」とのコメントが相次いでいます。

果たして、今後どのような形で除染をすすめていくのでしょうか。また村の人が戻るために、どのような対策を講じていくことになるのでしょうか。TOKIOならびに番組だけでなく、行政の力を借りなければ早期再開は困難。5~10年かけて地道に活動を続けていくしかないのかもしれません。

モバイルバージョンを終了