ロケットニュース24

報道内容を否定したワタミに亡くなった女性の就労実態を聞いてみた / 担当者「まとめている段階」

2012年2月22日

神奈川県横須賀市の居酒屋「和民」(ワタミフードサービス)に勤めていた女性社員(当時26歳)が、入社2カ月で自殺した問題で、神奈川県労働局は2月21日に労災(労働災害)認定した

このことについて渡邉美樹会長は「残念」としながらも、「労務管理できていなかった認識はない」としている。また、同社のHPにも「報道されている勤務状況について当社の認識と異なっておりますので、今回の決定は遺憾であります」(原文まま)と、決定を不服としている旨を公表しているのだ。

では、どのような勤務状況だったのだろうか? 同社広報グループに問い合わせてみた。

記者(私)も飲食店での勤務経験はある。そのため、どのような状況で勤務していたのか、とても気になるところだ。一部報道では、月に残業100時間超と伝えられているのだが、多忙な居酒屋であれば、そのようなことも十分に考えられる。さらに、神奈川労連のページに掲載されている内容では、勤務外の時間のレポートの作成や終電を逃して店舗で夜を明かしたこともあるとのこと。

実態は不明だが、入社わずかの社員にとっては負担が大きかった可能性もある。とにかく、「月残業100時間超」との報道について、ワタミは「当社の認識と異なる」と発表しているのだ。では、どのような状況だったのだろうか?

2月22日お昼ごろに同社に電話をしたところ、専任の担当者が対応に追われているので、「メールで質問内容をお送り頂きたい」と伝えられた。すぐにメールを送ったのだが、同日夕方になっても返事がない。

再度電話をしてみたところ、「会社としての公式な見解をまとめている段階なので、今しばらくお待ちください」と言った旨を伝えられたのである。どのくらい待つのかを尋ねたら、「できるだけ早い段階で……」と回答を得られる具体的な日程を聞くことはできなかった。

いずれにしても追って回答頂けるようなので、お返事を待ちたいと思う。同社は勤務実態について、どのように把握しているのだろうか?

参照元:ワタミ株式会社

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