銀行に預けても子どものお小遣いほどの利息もつかないこのご時世、預金とは手元に現金を置いておくのも不便なので預けている程度の方も多いのではないだろうか。
外貨預金は1年モノの定期預金だと金利が日本の10倍になるものもあり、数年前から注目されている。そんななか、先日、ネットバンク「じぶん銀行」がついに邦銀で初めて個人向けの元預金がスタートさせたそうだ。
手軽に元預金ができるらしいのだが、人民元の為替相場なんてニュースでもほとんど見たことがない。そもそも、何故、人民元が注目されているのだろうか。気になるので問い合わせてみたぞ。
少額で始められる元預金が始まったのは、「じぶん銀行」。KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資して作られた携帯電話及びスマートフォンユーザー向けのネットバンクだ。オレンジ色のロゴから一瞬auユーザー用なのかと思ってしまうが、ほかのネットバンク同様どのキャリアのユーザーも利用可能である。
元預金といえば、今までは、最低預け入れ金額が設定されていたり、預金残高が数百万円以上ないと口座維持手数料が必要だったりと、ある程度の資産に余裕がある人向けしか利用できなかった。
だが、じぶん銀行では1元(約12円)からの預金が可能、口座維持手数料も無料、「ちょっとやってみたいな」というビギナーからガッチリ利益を出したい人まで誰でも利用できるらしい。
始めようと思ったらいつでも始められそう。だが、やっぱり気になるのは「メリット」と「リスク」。実際人民元ってどうなのだろうか。
じぶん銀行の担当の方によると、今人民元が注目されているのはズバリ「中国経済に対して元が非常に安くなっている」という点だそうだ。
安くなっている理由は、中国経済は拡大を続けているが、レートは国の政策により変動制ではなく管理通貨制がとられているためだ。右肩上がりの経済成長に対し、元が経済成長前の水準に近いということだろう。
つまり、通貨としての期待値・価値に対して安く買えるということだ。なるほど、お買い得なうちに買っておこうという風潮と言えそうだ。
でも、中国は見えない部分も多く、何だか怖いような気もする。それについては、経済の下降の心配というよりは、政策の変更で状況が変わる可能性はあるとのこと。この点が円預金にはないリスクだと言える。
だが、国情によるリスクはどの国も持っているもの。人民元の預金は特段、大博打というわけではなさそうだ。FXより利益は少ないかもしれないが、預金なら基本放置でOK、「怖いな」と思ったら普通預金の場合すぐ円預金に戻せる点もリスク回避の技として使えそうだ。
じぶん銀行のサイトでは、中国を様々な視点で紹介するコンテンツも充実している。ロケットニュース24でもご紹介したが、イメージキャラクターをつとめる話題の美少女ウー・イーウェンさんの「イーウェンの気になる上海レポート」や、人民元の為替チャートも表示。これはじぶん銀行ユーザーでなくても見られるコンテンツなので、まずはこちらを観察してみるから始めてもいいだろう。
参考リンク: じぶん銀行
写真: RocketNews24.
▼チャートなどコンテンツも充実
▼人民元人気が高まっているようです
▼ちなみにこちらがCMキャラクターのウー・イーウェンさんだ