去る12月10日、第44回日本有線大賞が発表された。他の人気歌手を抑え大賞に輝いたのはシンガーソングライターのふくい舞さんが歌う「いくたびの櫻」だ。
ネットでは「誰?」とちょっとした騒ぎになったが、実はふくいさんはかつてドラマ『恋空』の主題歌や最近では『ファイナルファンタジー13-2』のテーマソングを歌っていたことが判明した。
第44回日本有線大賞を受賞したふくい舞さん。名前こそあまり知られていないが、2008年放送のドラマ『恋空』の主題歌「アイの歌」や現在放送中のドラマ『花嫁のれん』の主題歌「たったひとりの味方」また、12月15日発売予定の『ファイナルファンタジー13-2』のアジア地域版主題歌「約束の場所」、と言えばお聞き覚えの方もいらっしゃるかもしれない。
だが、インターネット上では「誰?」「初耳」「知らない人が賞とったんだけど」と話題になっている。確かに今年はAKB48及び姉妹ユニット、韓流スターの著しい活躍が目立った一年だった。そんな中、あまり名前が知られていない歌手の大賞受賞に驚いたネットユーザーも多かったようだ。
『日本有線大賞』は有線放送局に寄せられたリクエストを元に各賞を決定。そのうち優秀賞に選ばれた楽曲の中から評議員会が大賞を決定するそうだ。
有線大賞の選定基準は数量的なものだけではないようである。また携帯電話やポータブル音楽プレイヤーでのダウンロードの普及など音楽の楽しみ方も多様化しており、ここ数年いわゆる売れている曲と有線大賞の曲が必ずしも合致ない傾向にある。音楽関係の賞も多様化の流れは自然なのかもしれない。
「いくたびの櫻」も爆発的なヒットというわけではなかったが、同曲のテーマである「再生への願い」としっとりとした歌声が共感を呼び、じわじわと長期にわたってリクエストされていたらしい。
今回の受賞のきっかけに初めてふくいさんの曲を聞き、その楽曲に心を揺さぶられる人も多いよう。ふくいさんの今後の活躍を期待したい。
参照元:Youtube avexnetwork、ふくい舞 Official web site