ロケットニュース24

「あか毛和牛」で牛肉の常識が変わる / ミキティ「噛めば噛むほどギュッと出てくる」

2011年11月16日

2011年11月15日、「全日本あか毛和牛協会」が本格的に活動を開始し、東京・赤坂見附で記者発表が行われた。この日はゲストとして、元ボクサーの内藤大助さんとタレントの藤本美貴さんが登壇。あか毛和牛の魅力について同協会の役員から説明を受けた。

実際に試食した2人は、初めて食べるあか毛和牛の肉質に驚き、特に焼肉店をプロデュースしている藤本さんは「噛めば噛むほどギュッと出てくる!」と発言。おそらく肉の旨みが出てくると訴えたかったようである。

この協会は、2011年初旬に設立されたばかりだ。同協会代表理事穴見盛雄氏によれば、現在の牛肉は黒毛和牛の肉質が基準になっており、赤身に対して脂肪(さし)が多いほど良質とされているという。

その点、あか毛和牛(褐毛和種)の肉は、脂肪が少なく旨み成分を含むたんぱく質が豊富にである。しかしながら先に述べたように、黒毛和牛が基準になっているために、同じように評価されると値段が正当につけられないようだ。そこで、同協会が設立されたのである。

協会は独自の審査基準を策定し、この基準を満たした牧場にだけ「あか毛和牛」を名乗ることを許可しているのである。なお、この基準は世界でもっとも厳しいとされるニュージーランドを手本に策定されたとのことだ。現在、19の牧場がこの基準を満たしているそうだ。

実際にあか毛和牛のステーキを食べた藤本さんは「とても柔らかく、赤身と脂肪のバランスがとても良いです」と、焼肉店をプロデュースしている彼女らしい意見を述べた。そして、元ボクサーの内藤さんは「(今までの肉よりも、)肉肉しい」と、旨みが存分に感じられると感想を述べている。

記者(私)も試食してみたところ、脂が少ないせいかまったく肉特有の臭みをまったく感じなかった。くどくなくさっぱりとした印象を受けたのである。また、赤身が多いにも関わらず、非常に柔らかい。この肉を使って牛丼やハンバーガーを作ったらどうなるか、とても興味が湧いた次第だ。

代表理事の穴見氏は壇上で「『さし』だけが肉じゃない」と断言している。その言葉の通りに、これから牛肉業界は新たな歴史を刻むことになるかもしれない。今までにない肉料理を体感する日も近いのではないだろうか。

写真:Rocketnews24

▼ あか毛和牛の魅力に驚く藤本さん、内藤さん
▼ 試食会場でステーキを発見した記者、うまそー!
▼ 脂が少ないのが特徴のあか毛和牛
▼ おお、全然くどくない。肉なのにさっぱりした感じ
▼ 旨みがヤバイ!

モバイルバージョンを終了