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文化財の中で営業中! 日本一レトロモダンな「なか卯」

2011年9月18日

食事とは、食べ物そのものを味わうだけでなく雰囲気も味わうものである。同じものでも、素敵な景色、素敵な場所で食べると気分も違うものではないだろうか。

京都にリーズナブルな価格でそんな素敵気分を味わえる食事処がある。建物は大正ロマンあふれる国の登録有形文化財。その中で24時間無休で営業するのは……外食チェーンストア「なか卯」だ。

ワンクラス上のオシャレな気分の味わえる「なか卯」はJR及び京都市営地下鉄・京都駅から徒歩5分、七条通りに面するビル「富士ラビット」1Fに位置する。同ビルは大正14年(1925年)頃に建てられた。元は京都の自動車販売会社「日光社」の社屋だったそうだ。

正面入り口を挟んで古代の神殿を思わせる2本の石造りの柱が対称に並べられ、上は半円の窓、下は美しいステンドグラスがはめ込まれている。だが、クラシカルなデザインの一方で屋上部分にはさりげなく幾何学模様があしらわれている。新しい様式、モダニズムを思わせる力強いデザインだ。とても牛丼屋の店舗には見えない。

中に入ると、外観のイメージに合わせたデザインの注文台。ゆったりとした店内、席数はそんなに多くないがほとんどの席からもステンドグラスとその向こうの外の景色を望むことができる。色とりどりのステンドグラスから射し込んで来る温かい光は、ほっと一息つかせてくれるだろう。

そんなカフェ風のオシャレな空間だと、食後にコーヒーでも飲みたくなるが、残念ながらメニューにはない。カフェ気分を味わいたい方は、なか卯特製の「こだわり卵のぷりん(120円)」をオーダーすることをお勧めしたい。ちなみに、牛丼(並)だと290円、名物の親子丼(並)でも490円。もちろん他店舗と同じ価格である。

店舗名: なか卯 七条新町店
住所: 京都府京都市下京区七条通新町西入夷之町721

(文・写真=MoG45)

▼オシャレな外観

▼確かに国の登録有形文化財です

▼そして確かに「なか卯」です

▼店内の様子

▼注文カウンターも外観にマッチしたデザインだ

▼名物の親子丼もなんだか上品な雰囲気!?

▼自動車関係だけあり、タイヤ模様があしらわれたステンドグラス

▼ここにも自動車が

▼裏もなかなか味わいがある

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