世界最大級のハンバーガーチェーン「マクドナルド」よりも人気を集めているチェーン店があると聞いた取材班は、真相を確かめるべくフィリピンのマニラを訪れた。
フィリピン最大手のこちらは「Jollibee(ジョリービー)」と言うチェーン店で、ハンバーガー屋にも関わらず一番の人気メニューはフライドチキンご飯なのだという。もともとはハンバーガーやサンドイッチ、アイスクリームなどを供するチェーン店であったそうだが、店内はフライドチキンとご飯、バーベキューチキンとご飯、見渡す限りチキンとご飯、チキンとご飯、チキンとご飯一色である。唐揚げとご飯はよくある組み合わせだが、フライドチキンとご飯は日本人からしてみればちょっと新鮮だ。店内で早速味わってみた。
同店のサクサクとした食感が心地よいフライドチキンは、意外にもご飯と合うことが判明した。骨付きの唐揚げをご飯と味わっているようなイメージだ。添えられたグレービーソースをかければ、濃厚な味わいが楽しめる。また、バーベキューチキンは照焼きチキンのような味で、パラッとしたご飯との相性も非常によい。ちなみにフライドチキンご飯「Chickenjoy」、バーベキューチキンご飯「Jollibee Chicken Barbecue」ともに76ペソ(約140円)。追加料金で、チキンを2本にしてもらうことも可能だ。
フィリピン人の友人によれば、フィリピンではフライドチキンにはパンでなくご飯を合わせるという習慣が古くからあるのだという。日本人からすると意外とも思えるフライドチキンご飯はフィリピンではポピュラーな組み合わせであるらしく、同店ではフライドチキンご飯をメニューにいち早く取り入れたことが、米ファーストフードチェーン店を凌ぐ人気になった要因のひとつなのだとか。後発ながら、現在ではフィリピンのマクドナルドやケンタッキーフライドチキンでも肉とご飯の組み合わせは人気を集めているようだ。
フィリピンへ訪れた際には、フライドチキンご飯を味わってみましょう。
Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影