初めて見ると、まずその不思議な存在感に誰もが圧倒されるのが、大阪府富田林市にある通称「PLタワー」だ。
PLといえば、高校野球の常連校であるPL学園高校、約12万発ともいわれるPL花火などで知られる。そしてこの塔は、宗教団体であるPL教団の施設にあたる。実は一般でも入場することができると聞き、今回、実際にこの塔を訪ねてみることにした。
PLの正式名称はパーフェクトリバティ教団で、大正時代に立教された神道系の宗教団体。この塔も「超宗派万国戦争犠牲者慰霊 大平和記念塔」といい、PL教団の宗教施設の1つだ。しかし、見るからにとても不思議な形をしている。ネット上の声を拾ってみても、まずはやはりビックリするようだ。
・すげぇ、ホントに日本かよ
・20世紀少年だ
・なんであれらの形に行き着くのかしりたい
・なんだ現実にRPGができるじゃないか。
・確かにガウディみたい。
塔は通常水曜日を除いて入場可能。料金は無料。ただし観光スポットではないので見物ではなく、あくまで目的は参拝のみとしている。
なお、現在入ることができるのは、塔の1階部分と2階にある神殿まで。実は約10年前まで上の階にのぼって展望することもできた。記者も子どもの頃、何度かのぼったことがあり、とても眺めがよかったのを覚えているが、残念ながら今は一般には開放されていない。
いざ、広々とした駐車場から歩くと真正面に塔が見えてきた。塔の高さは高さ180メートルとのことで、なかなかの迫力である。入口から塔の中に入ると、宗教施設らしく厳かな雰囲気が漂う。奇妙なオブジェもいくつか置いてあり、なんだか不思議な空間だ。
もちろん、ガウディとも20世紀少年とも、RPGの世界ともまったく関係ないので念のため。ただし、一見の価値はあるだろう。
Photo by Rocket News24 Staff / 本誌記者撮影