電子辞書というと、受験生や社会人が使うデジタルグッズという印象が強いのではないだろうか。そうしたユーザーは確かに多いだろうが、メーカーは新たなターゲットを模索しているようだ。
カシオ計算機は2010年6月30日、電子辞書『エクスワード』の新シリーズとして、育児や料理などの家事に役立つコンテンツを収録した家庭・実用モデル『XD-A6200』を、7月23日より発売すると発表した。価格は、オープンプライス。
『XD-A6200』は、育児・料理・掃除など、家庭の様々な場面で役立つ実用的なコンテンツを収録した新シリーズだ。今回、業界で初めて育児書として定評のある『はじめて出会う育児の百科』と『育育児典』を収録しており、忙しい家事や仕事の合間にも、育児の疑問を簡単に調べることができる。
また、イギリスやアメリカの童謡を集めた『英語童謡集』や英単語をリズムに合わせて覚えられる『キクタンキッズ』など、子供と一緒に楽しく英語が学べる音声コンテンツを収録した。また、有名なクラシック音楽のフレーズ（約30秒）を1000曲分収めた『クラシック名曲1000フレーズ』では、曲や作曲者の情報をあわせて調べることができ、音楽の知識を深めることもできる。
実は、この他にも『辻クッキング監修 家族みんなのバランスごはん』や『NHK出版実用セレクション家事の基本がわかる本』、『家庭医学館』など、家事や健康のサポートに役立つコンテンツを多数収録している。
ここまで行くと、電子辞書というよりは、良い意味で主婦の友だ。何か困ったことがあったら、まずは『XD-A6200』で調べてみれば良いし、子供の教育もできる。カシオ計算機は、他社に先駆け主婦をターゲットにすることで、電子辞書市場のシェアを伸ばす構えだ。果たして、思惑どおりになるだろうか。
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