インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(International Herald Tribune)は11日、海洋生物保護団体の資料を引用して、ニュージーランドの深海でとらえられる魚、ホキ(hoki)がフィッシュバーガーや寿司に使われ、数が減少していると報道した。
報道によれば、マクドナルド社は自社の人気メニュー、フィレオフィッシュの原料として、ホキを年間700万㎏使うという。ホキはもともと人気がない魚だったが、最近になってハンバーバーガーの材料に加工され、おいしい魚に変貌した。そのおかげでニュージーランドは数年の間、ホキ輸出でかなりの収入を得てきたのだが、今になって海洋団体らがこのまま捕獲し続けると、ホキが絶滅すると警告をしてきたのだ。
もちろんニュージーランド政府も漁獲制限を行い対策は立てているものの、ホキの数は減り続けているという。
ある専門家は1990年代初めの乱獲で数が急激に減り、絶滅危機魚種になった魚『orange roughy』を例に持ち出し、「このままだと、ニュージーランド深海底魚種『orange roughy』のような運命をむかえる。」と警告している。