リビアの指導者、カダフィとスイス政府の執拗な争いはまだ続いている。前回伝えたように、リビアで足止めをくってる2人のスイス人。話はだいぶ変わって、スイス帰国ではなく、リビアで裁判にかけられることになったようだ。いつ戻ってくるかと期待させておいて、この報道は、あまりに酷いというものである。
しかしもっと驚いたのは今日のスイスの朝刊の記事である。これによると、リビアの指導者・カダフィは国連にある事を提案したそうだ。一体、何を提案したかというと、「スイスを周辺の国に分割するべし」とのこと。これにはビックリ。そこまでやりますか、カダフィ大佐。
「ドイツ語を話す地域はドイツ、オーストリアに、イタリア語圏はイタリアに、そしてフランス語圏はフランスに分割すればよい」という主張である。
そういうのならば、極端な話、ドイツ語圏はリヒテンシュタインもオプションに入れたほうが良いかと思うが・・・また、ここで思いつくのは、スイスの公用語が4語(ドイツ語、フランス語、イタリア語、そしてロマンシュ語)であるということ。もし仮にもこの主張が通れば、4番目のロマンシュ語を話す国はスイスだけなので、これはどこにも分割されないことになる。結果、ロマンシュ語圏は残る。もし、スイス全体がロマンシュ語圏になったとしたら、次はどんな提案を持ち出すのか・・・
このバトル、まだまだ続きそうである。