「雇用よりもオウムが大事なのか?」・・・このような言葉がオーストラリアで出回っている。オーストラリア政府は青色のオウムの絶滅を阻止するため、赤いゴムの木の生息地の森林伐採中止を州政府に指示した。これにより森林伐採に関わる労働者約1000人が失業する危機に面しており、住民たちは政府の今回の措置が、村の存立自体を脅かすものだとして強く反発している。
この赤いゴムの木は鉄道の枕木やガムなどに使用されるもので、今回政府がこのような伐採中止の指示を下したのは、ここに生息している青色のオウムが森林伐採が進むと絶命すると危惧したからである。これは環境保護論者たちの主張を受け入れて決定されたようで、地元の住民や州政府はこれに反対している。
州政府は『連邦政府の今回の措置がそのまま履行されると、 500人余りの伐採労働者と360人あまりの関連分野の従事者などが仕事を失うことになるだろう』としこれは政府が推進中の雇用拡大の方針にも違反すると主張している。