
仏の御石の鉢、蓬莱の玉の枝、火鼠の裘、龍の首の珠、燕の子安貝、そして東京で買えるチェルシー。
明治の「チェルシー」が終売になって久しい。現在はグループ会社の道南食品が味を引き継ぎ、北海道限定商品として「北海道 生食感チェルシー」が道内で売られているそう。
都内では完全に姿を消し、新宿や池袋のビッグな物産館「北海道どさんこプラザ」でも取り扱いは無い。SNSでも都内での取り扱いに関する情報を聞かない。都民はチェルシーを失った。
・新橋駅
しかし今、新橋駅にて私のセンサーにチェルシーの反応があった。あの黒地に花柄のパッケージ。見間違いようもない。絶対にチェルシーだ。
近寄ると、はたしてそれは「北海道 生食感チェルシー」であった。2026年3月4日まで出店中の北海道物産展で売られている。
詳細な場所は、新橋駅 銀座線の改札の前。5番出口の横だ。土地勘のある人には、スギ薬局の前に出る出口と言えばわかりやすいだろうか。
終売以来、初めての遭遇だ。って、1512円!? お、お前、随分とブルジョア向けになっちまったんだなぁ。
驚愕してググってみたら、希望小売価格は864円であった。2倍弱になっている。しかしこの価格は妥当であるように思う。
ぶっちゃけチェルシーは楽天やAmazonでも売られているのだが、基本的にどれも似たような価格だ。北海道からの発送か、売り手が独自に仕入れたかで、輸送料を上乗せしているのだと思われる。
都民にとってのチェルシーは、もはや赤福や551の豚まんと同じ。通販で買うと、時に本体よりも送料の方が高くなるというのは、よくある話。
Amazonのマーケットプレイスでは1袋1000円前後が最安ラインのようだが、これは相当に頑張っているか、他に何か理由があるのだろう。
何にせよ新橋駅のこれは最安値ではない。しかし都内でチェルシーが売られているという光景そのものに感動したのと、食べたこと自体無かったので、この機に買ってみることに。
・味はそのまま、しかし別物に
昔のチェルシーは硬い飴だったと思うが、新しいチェルシーは生キャラメルになっていた。
1袋21粒入りで、キューブ状。1粒の体積は、飴だった頃と似たようなものではないかと思う。
生キャラメルにも色々あるが、これは相当に柔らかい部類だろう。ほとんど何の抵抗もなく噛み潰され、素早く溶けていく。溶ける速度は飴時代の1000倍くらいになってそう。
しかし味は、かつての懐かしい味わいを、よく再現している。ヨーグルトスカッチ味とバタースカッチ味があるようだが、私の味覚ではヨーグルトスカッチ味の方が再現度が高いように感じた。
希望小売価格を見るに、北海道でも1袋800円前後なのだろう。キャラメルとしても高めな部類だと思うが、道民の反響がどのようなものなのか気になるところ。
ということで、東京メトロ新橋駅でチェルシー発見のレポートでした。現場からは以上です。
参考リンク:道南食品
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.