
実は12月3日から、松坂屋上野店地下一階に「なだ万」が入った。弁当や総菜を販売している。「なだ万 松坂屋上野店」だ。
私は上野駅から新幹線に乗る際、山手線を御徒町で降り、松坂屋上野店で弁当を物色することが多い。「なだ万」の弁当も速攻で全制覇してしまった。
どれも美味かったのだが、16日から新しく季節御膳「冬あかね」が出たという。42日間限定(1月31日まで)で販売される新作だ。さっそく試してみることに。
・1755円
ということで「なだ万」へ。ちなみに今まで食べた中では、「三種御飯と香ばし鰈竜田揚げ膳(1404円)」が好みだった。
そして、こちらが新作。季節御膳「冬あかね」。価格は1755円だ。
・二段
詳しく見ていこう。箱はこのような立方体。
消費期限は当日24時まで。
最大の特徴は、二段重ねになっている点だろう。今回は自宅にテイクアウトしたが、もし駅弁として新幹線車内で食べる場合、このスタイルは周囲に関心を持たれるかもしれない。隣の人がこういう弁当を食べていたら、私なら内心「おお」となる。
・彩り
開くとこんな感じ。なかなか良いじゃないですか。ご飯もおかずも、共に彩り豊か。ビジュアル的な楽しさにも配慮されているように思う。
まずは上段側、つまりおかずから。
上下に分かれており、上のカップ入りのは赤パプリカの乗った蓮根ツナサラダ和え、そして桜島鶏つくね焼、山芋入りしんじょ黄金揚げ、そして合鴨燻製だ。
下がシイタケ旨煮、白身魚入りつみれ豆腐、カニカマ、ニンジン、茄子オランダ煮、さやいんげん。様々なものがバランスよく入っている感。
続いては下段のご飯だ。
見てのとおり、五目御飯である。ライス層の厚みは控えめ。メタボ中年男性の私的には、ちょっとボリューム的に物足りない所もあるか。まあしかし、腹八分目という考え方もある。
五目御飯の上には、赤魚祐庵焼き、揚げ海老芋、厚焼玉子、ニンジン、グリーンピースが乗っている。通常の里芋ではなく、海老芋な点がテクいチョイスだと思う。
海老芋は里芋の仲間で、里芋同様に冬が旬の野菜だ。京料理のお店くらいでしか、都内では見かけないように思う。価格も基本的に里芋より高い。ささやかに仕込まれているちょっといい食材。
味付けは、上段下段ともにとてもやさしく、濃すぎず薄すぎずなラインを的確に攻めている。強い特徴は無いが、逆にこれが嫌いという人も出ないのではないか。
出張だらけのサラリーマンなどは、私のようになんだかんだ年間300食くらい弁当を食べているだろう。基本的に弁当というのは味付けが濃い。
たまにならいいが、毎日続くと舌が疲れてくるように思う。そういう時に、この「冬あかね」くらいのサラッとした味付けを食べたくなる。さすが「なだ万」。丁寧な仕上げです。
参考リンク:なだ万
執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.
▼でも今、松坂屋上野店に行くなら、6階催事場で開催中の「北海道物産展」で、ちょっと高いが激ウマな海鮮系弁当を買うのがいいと思う。