【マジで徹底レビュー】創業は705年！徳川家康も利用した『世界で1番古い旅館』に泊まってみた！温泉は申し分ないのだが……

2015年4月7日

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みなさんは、「世界でもっとも歴史のある宿」としてギネスブックに登録された「慶雲館（けいうんかん）」という宿をご存知だろうか。西暦705年に創業されたというこの宿には、時の天皇や、武田信玄、徳川家康といった武将も利用したことがあるのだとか！

場所は山梨県南巨摩（こま）郡。南アルプス山麓（さんろく）の2つの渓谷に挟まれた大自然のなかにあり、都会の喧騒（けんそう）から逃れるにはもってこいの環境にこの宿はある。

しかも、この辺りは昔から温泉に恵まれた地域のため、この宿では大浴場や露天風呂はもとより、シャワー、客室風呂、客室洗面所に至るまで、すべて加温・加水なしの源泉かけ流しなのだ！　ひぇぇぇぇええええ！

……っと、そんな宿に筆者は宿泊してみたのだが、今回は「風呂」「部屋」「料理」「サービス」の4つをポイントにレビューしてみたぞ（星3つが最高点で、星1つは最低点）。

・風呂（☆☆☆）

先述のとおり、大浴場から露天風呂、各部屋の風呂まで、すべて温泉を使用しているだけあり、やはり風呂は素晴らしかった。泉質も良く、露天風呂から眺める渓谷の景色も最高。どのお風呂も、24時間いつでも入れるという点も嬉しい。

・部屋（☆☆）

純和風の建物には、全部で35の客室がある。今回宿泊した部屋は、和室が2つあり広さは十分。清掃も行き届いていて、清潔感もあった。ただ、一泊3万2000円（1人）だったことを考えると、少々割高な感じもした。

・料理（☆☆）

夕食は、一品一品運ばれる会席料理。山の幸や川の幸を使った料理は品数豊富で、量は申し分ない。「どんぐり蕎麦」など、日本国内でも珍しい変わった逸品もあり、目でも舌でも楽しめる内容だ。ただひとつ、夕食の目玉的存在でもある「岩魚（イワナ）の塩焼き」が冷めかかっていた点は残念でならない。これがアツアツで出されたら最高であった。

朝食も夕食同様、品数豊富で朝から胃袋を満たしてくれる。それと同時に、通常の白米だけでなく、胃に優しいおかゆを用意してくれている点は非常にありがたい。朝夕共に、食事は全体的に美味しいものであった。

・サービス（接客）（☆）

ここまで紹介した風呂、部屋、料理は、どれもそれなりに満足のいくものであったが、サービスには少々残念な点が目立った。まず、この旅館のいちばんの「売り」とも言える「世界最古の歴史」。これを目当てに泊まりに来る客も多いと思うのだが、肝心の宿の歴史について特に紹介する展示物などはなく、ある従業員に質問してもあまりよく分かっていなかった。「歴史の古い宿です」とは言うのだが、具体的な質問をすると満足のいく答えが返ってこない。