阪神タイガースの「アニキ」と言えば金本知憲選手だ。阪神の4番として活躍し、様々な記録を打ち立てた金本選手だが、9月12日についに今季限りでの引退を発表した。
9月28日、神宮球場最後の試合後に対戦相手だったヤクルトスワローズのファン宛てにメッセージを発表したそうだ。なぜ阪神ファンではなくてヤクルトファンに? それもスワローズの公式サイトで?
理由は、金本選手はどうしてもヤクルトファンにお礼とお詫びがしたかったのだそうだ。その内容がとてもアツくて感動的だと話題になっている。
阪神・金本選手からのメッセージが掲載されたのはヤクルトスワローズの公式サイトである。ヤクルトファンにどうしてもお礼とお詫びがしたかった金本選手は球団の了承を得て公式サイトへの掲載をしたのだという。
金本選手はまず、「ヤクルトにとって敵チームであるにも関わらず打席に立つたび声援を送ってくれたこと」「26日のホームランでは拍手までしてくれたこと」への感謝を述べた。
そして「お詫び」の部分として
「ちょうど僕がレフトスタンドに手を振ってる時に、なんとヤクルトファンが埋めつくすライトスタンドから金本コールが!!!
全然気付きませんでした!気付いていたらライトスタンドまで行ったのに!と嬉しさと後悔と申し訳なさでいっぱいになりました。
その御礼と御詫びをどうしてもしたかったのです」
「本当に今日は嬉しくて有り難くて野球を頑張ってきて良かったなと、再確認させてくれたヤクルト球団、並びにヤクルトファンの方、本当にありがとうございました。」(金本選手のメッセージより引用)
と述べ、メッセージを締めくくっている。金本選手の言葉ひとつひとつからはその思いが手にとるように伝わってくる。
このメッセージに野球ファンは
「これは泣ける……」
「全私が泣いた」
「ほんとにもうばかやろうなかせるなよこのやろう」
「これは本当に感動的ですね」
「アニキー!」
「アニキカッコいいっス… 」
「ありがとう!!」
「引退だってはじめて実感がわいた」
「アニキ、ほんまに引退してしまうん?」
とコメント。
わざわざヤクルトファンへのメッセージを伝えようという気持ち、それもブログなど自身のフィールドではなく、より多くのヤクルトファンに伝わる場所・ヤクルトの公式サイトを選んだアニキ。そしてそのメッセージを快く公式サイトに掲載をしたヤクルト球団。
どちらもとても粋。これぞ野球人! これぞスポーツマンシップだ! 球場の外でも感動させてくれる金本選手。これこそプロ生活21年間、多くのファンを夢中にさせた姿なのだろう。
参照元: 東京ヤクルトスワローズ公式サイト