日本最大級の同人誌イベントといえば、年2回開催される「コミケ」(コミケット)である。2011年冬に開催された第81回は累計で50万人が来場、参加したコスプレイヤーは1万人以上と言われている。大規模イベントだけあって、撮影場所はレイヤーとカメラマンでひしめき合い、足の踏み場もないような状態になってしまう。
ゆっくりレイヤーの姿を堪能したいという方に、ぜひ中小規模の同人イベントに参加することをおすすめしたい。なぜなら、大規模イベントのように殺気立っておらず、女性レイヤーが多く終始和やか。なかには、上半身裸で乳頭にガムテープだけという、猛者(もさ)さえいるのである。
東京ゲームショウやコミケに足を運ぶ記者(私)は、GW中に開催された「スーパーコミックシティ21」という同人誌イベントも、大規模イベントと同じような混雑を予想した。ところが開催日はやや天候不順であった。そのためかやや客足は鈍い印象を受けた。
さらに物販のエリアとコスプレエリアがしっかりと分けられていたために、スペースには随分とゆとりがあったのだ。しかも、十分な照明と撮影用のオブジェまで用意されており、贅沢なくらいの配慮が施されていたのである。
参加レイヤーは圧倒的に女性が多く、女性9割に対して男性は1割程度。多くのレイヤーがおしゃべりをしながら、各々撮影を楽しんでいる状態であった。他の大規模イベントでは撮影順番を待つカメラマンの行列が見られたのだが、ここにはそれがない。そして多少長めに時間を使っても、舌打ちするような輩はいなかった。
まだ腕に自信がないというカメラ初心者は、中規模の同人イベントでレイヤーの撮影に慣れると良いだろう。夏のコミケまでに経験を積むには打ってつけだ。
Photo:Rocketnews24