ロケットニュース24

悪徳不動産屋の成約までの4つのテクニック(手口)

2011年11月4日

物件を借りるとき、ほとんどの人が不動産屋に行きますよね。私も最近、部屋を借りましたが、たまたま親切な不動産屋にめぐり合い、希望にあったマンションを借りることができました。しかしながら、なかには悪徳不動産屋も存在するんですよね。

今回は、5年以上不動産屋で働くAさんにお話を伺い、悪徳不動産の4つのテクニック(手口)を紹介します。

1、既に借主が付いた物件情報を見せてくる

これは、つまり、オトリ物件です。人気物件でかつ、既に埋まっている物件情報を見せ、消費者とコミュニケーションを図ろうとしてきます。現在でもネット上には複数のオトリ物件が存在するので、十分に気を付けましょう。ただし、「更新がされていない物件」もあるので、もちろん全部が全部、オトリ物件とは言えません。

2、物件図面の数字がなぜかオカシイ

基本的に不動産屋は、オーナーや管理会社から物件情報を取り寄せ、我々消費者に提案してきますが、悪徳不動産屋はこの図面の数字を変えます。仮に、敷金2礼金1の物件があったとしましょう。この数字を悪徳不動産屋は、例えば、敷金2礼金2に図面を書き換えて我々に提案してきます。

しかしながら、一体なぜ、こんなことをするのでしょうか?

不動産屋の営業はできれば、複数の『持ち球』を持っておきたいと考えます。つまりは、消費者が少しでも物件に食付いてきたら、「うーん、わかりました!礼金を1にできるようにオーナと交渉するので、ちょっと待ってくださいね!」と言い、あたかも礼金を下げたように見せかけるのです。そして、「礼金をなんとか1にしたんだから契約してくださいよねー」と我々に最終アタックをかけてくるのです。

少しでも「怪しいなー」と思ったら、ネットで調べたり、他の不動産屋に聞いてみましょう。

3、賃料よりも共益費を下げようとする

不動産屋は基本、我々消費者から仲介手数料を、また物件によっては、オーナーからも手数料をもらいメシを食べています。そしてこの我々が支払う仲介手数料はイコール賃料です。共益費は仲介手数料に含まれません。つまり、不動産屋はできれば賃料を下げたくないのです。もし賃料を下げてしまったら、会社の売り上げである仲介手数料も減ってしまうから。したがって、悪徳不動産屋はなんとか共益費を下げてバランスを保とうとします。

4、やたら、申込みをさせようとする

物件を借りる際、申込書を不動産屋に提出しますよね。しかし悪徳不動産屋は、やたら、我々に申込書を書かせようとしてきます。一体なぜこんなことをするのでしょうか。理由は大きくわけて2つあります。まず1つ目は、単純に次の展開につなげたいから。2つ目は、申込書を一度書かせることによって、個人情報を取得できるから。では、その個人情報をどう利用するのでしょうか。

例えば、私が不動産屋で、「ちょっといいなー」と思った物件が3つありました。しかし、立地や金額を考えると結局1つに絞られ、その1つに申込みを出したんですね。

さて、不動産屋はこの申込書をどう利用するのでしょうか。彼らは、それを複製し、私が検討中だった残り2つの物件、つまりはその物件を所有するオーナーに複製した申込書を提出してしまうのです。そして彼らはどこまで値段が下げられる物件かを先回りして把握し、1つ目の物件がダメだった時の代替案として提案してくるのです。さらには、全く自分が知らない物件にも申込書が提出されているケースもあります。

いかがだったでしょうか。この悪徳不動産屋の4つのテクニック(手口)は主に法人相手のオフィス仲介業に多いとのことです。近年はネットが普及し多くの情報がフラットになったため、このような手口は減っているとのことですが、個人としても知っといて損はない知識かもしれませんね。

モバイルバージョンを終了