ロケットニュース24

そば好きを自負する人よ、夏こそ熱い「かも南蛮そば」を食おう!

2011年7月16日

猛暑が続くと食べ物も偏りがち。昨日はそうめん、今日は冷やし中華、明日はざるそばと、冷やした麺ばかりを食べている人も多いのではないだろうか。

「とにかく冷たいものが食べたい」、「食欲がないから、手軽なものを食べたい」、その気持ちは良くわかる。だが、あえて言おう。あなたがそば好きを自負するのなら、ざるそばだけは避けた方がいい。そば好きなら、あえて熱いそばを食うべきだ。

熱いそばをすすり、汁まで飲み干した後に味わえる涼を感じて欲しい。特に「かも南蛮そば」をおすすめしたい。鴨肉は夏バテ防止にもなるんだぞ。

そばは日本全国で親しまれる麺料理のひとつであり、地方によって麺の製法や材料もさまざまだ。人それぞれに好みがあり、そばの世界は一口では語り尽くせないほど、奥深いものがある。あの大作家、池波正太郎氏に言わせれば、「そばはもりに限る」そうだ。本来の香りと歯触りが損なわれてしまうため、余計なことは無用という訳だ。

しかしこう暑い日が続くのでは、ざるそばで涼を得るのにも限界がある。香味と喉越しを楽しめるものの、食べた後に得られる涼感は、熱いそばの方が上だ。

かも南蛮そばに至っては、かも肉に多く含まれる不飽和脂肪酸が、血中コレステロールを低下させてくれる。しかも鉄質が多く含まれており、貧血気味の人にも効果があるのだ。さらにはビタミンB2の働きにより、脂肪の代謝を助けてくれる。この成分は、毛髪組織にも有効に働くとのこと。繰り返しになるが、食べた後の涼感は格別。

そば屋に行ったときには、ざるそばやかけそば、天ぷらそばしか食べないという人にも、十分に魅力を理解頂けただろう。記者(私)がおすすめしたいのが、島根県・松江市にある「八雲庵」というお店のかも南蛮そばだ。このそばを食べるためだけに、出向いても良いほどである。

澄んだ出汁は、かもの旨みが溶け込み、透明なのに濃厚。一口すすると、その瞬間に虜になってしまう。出雲そば特有の濃い味のそばは、歯応えも喉越しもしっかりしている。お店の佇まいも、風情があり、目にも涼やかである。

ちなみに、島根県では「割子そば」というそばに直接薬味や出汁をかけるものが有名ではあるが、ここではかも南蛮そば一択だ。一杯食べたらもう一杯食べたくなる。それほどおいしくてクセになる。機会があれば、是非ともご賞味頂きたい逸品だ。

■ 店舗情報
・ 出雲そば処 八雲庵
・ 住所:島根県松江市塩見縄手308
・ 電話番号:0852-22-2400
・ 店休日:元旦 営業時間:10:00~16:30

写真:ロケットニュース24

▼ 松江市「八雲庵」のかも南蛮そば。澄んだ出汁は驚くほど濃厚

▼ 風情のあるお店

▼ 大きな瓶が渋い。中庭には鯉も泳いでるぞ

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