ソフトクリーム2段重ね、高さ48センチの巨大パフェを食べてみた！

夏真っ盛り！　全国各所で今年一番の暑さを記録し、アイスクリームや氷菓が欲しくなる今日この頃、いかがお過ごしだろうか？　おっと、ご挨拶が遅くなったが、私は「パフェにうるさい男」として友人たちの間で有名な男、マスク・ドゥ・パフェである。

今日は皆さんに、驚きのパフェをご紹介しようと思う。そのパフェとは、高さがなんと48センチもある、その名も「EST48」だ。どこかで聞いたような名前だが、それよりも驚異的な高さに圧倒される。ソフトクリーム2段積みのビックリパフェを食べてみたぞ！

この逸品を提供してくれるのは、新宿駅に隣接する駅ビル「ミロード」7階にお店を構える「エスト!　エスト!」だ。若い女性に人気のカフェレストランで、おいしい料理が人気を博している。何よりも、EST48に代表されるような、個性的なパフェの数々が自慢だ。

私が訪れたのはラストオーダー間際の22時頃。それでも店内には、若い女性客が席を埋めており、男の私が入るのには若干ためらいがあった。しかし、ここで引く訳にはいかない。48センチの巨大パフェとやらを見てやろう！　頼もう！

イケメン男性店員に、「こ、こ、この、この巨大パフェをください……」と、やや赤面しながら注文すると、優しい笑顔でオーダーを取ってくれた。このイケメン、きっとモテモテなんだろうなあ～、などと考えていると、予想よりもずっと早くパフェが出て来たのである。

来た来た！　来ました！　見上げるほど大きなパフェが。2段積みのソフトクリームがそびえ立っておりますよ。なんとも凛々しいお姿。パフェとは、本来夢のあるものだ。見ただけでワクワクするもの、それがパフェ。この胸の高鳴りをお聞かせできないのが残念だ。では早速、いっただっきマース!!

食べるに当たって、ひとつ問題があった。それはソフトクリームをどう食べるかだ。大胆に手で行くべきか、それとも上品にフォークを使うべきなのか。思案している内に、次第にアイスが溶けて行く。案ずるより生む易しだ、「エイ！」と気合を入れてソフトクリームを引き抜こうとした。

ところが、これが簡単に抜けない。どうやら、根深く突き刺さっているようだ。なるほど、「簡単には食べさせない」という訳か。仕方なくスプーンでチマチマと食べることに。

ソフトクリームはいずれも濃厚な味で、ほど良い甘さが口を満たしてくれる。コーンは、完食するのに負担になるのかと思いきや、口休めにちょうど良い効果を発揮した。これはかなり設計されたパフェだ。建築設計の観点からみても、耐震性に優れており、なおかつ味覚バランスもしっかりデザインされている。なかなか侮れない。

難攻不落と思われたソフトクリーム砦を制覇すると、ここからが本当の醍醐味だ。イチゴ、バナナ、バニラアイス、チョコレートソースなど、パフェ界の重鎮たちが、睨みを利かせて待っている。まずは合掌、「いつもお世話になってます」と呟いて、フォークを手にとった。フォークを取ってからが男の見せ所である。

ポッキーを瞬殺し、イチゴ、バナナ、バニラ、イチゴ、バナナ、バニラの順にコンビネーションを決めていく。グラスゾーンに突入すると、そこからは、バナナ、バニラ、バナナ、バニラ、バナナ、バナナ、バナナ、バナナのバナナ攻めが待っていた。「いかん、もう満腹に近い。バナナパワー、恐るべし……」、改めてバナナを怖さを身を持って体感する羽目に。

なんとか気を取り直し、バナナ攻めをかい潜ると、ようやくグラスの底が見えてきた。ここだ、ここがゴールだ。ソフトクリーム砦を見たときには、挑むことさえ難しいと思われたパフェを、私はなんとかたった一人の力で制覇したのだ。スプーンとフォークという名のウエポン（武器）を皿に置き、私は再び合掌した、「ごちそうさま」。

ちなみにこのパフェは、男性であれば1人で食べることができるだろう。女性なら、友だちと2人で。または彼氏と一緒に楽しむのも良いのではないだろうか。ただし、忘れないで欲しい。ソフトクリームは予想以上に深く突き刺さっているぞ。手で抜こうとすると、砦を崩壊するどころか、大切なフルーツたちまでグラスの外に落としかねない。まずはじっくりスプーンで掘り進めてくれよ。

それから「いただきます」、「ごちそうさま」を忘れずに。マスク・ドゥ・パフェからのお願いだ。約束だぞ！　またな、アデュッス！

■　店舗情報　cafe Est! Est!
住所：東京都新宿区西新宿1-1-3 新宿ミロード7階
営業時間：11：00～23：00　ラストオーダー　22:30　（休みはミロード休館日に準ずる）
電話番号：03‐3349‐5811

（文・写真＝マスク・ドゥ・パフェ）