記者が住んでいるのは、西武池袋線大泉学園駅。練馬区に位置し、自慢といえば、吉祥寺行や西荻行、荻窪行、阿佐ヶ谷行、練馬行、和光市行、成増行、練馬行など、バスの行先が多いことだ。
そんな、バス社会にもまれて約30年になる私だがつい先日、行列のできるお店を初めて大泉学園駅で見た。2011年5月19日にオープンしたその店とは『からあげ専門店「福のから」』。オープンして約1か月ほどは経っているのだが、行列が途絶えた瞬間を見たことがない。
「いつか並んで食べてみたい!」そんな思いが日々募る。ということで、我慢の限界になり、仕事を休んで並びに行った。
雨の日にも関わらず、やはり行列は途絶えていない。スタッフによれば、この「福のから」の第一号店はここ大泉学園のようで、つい2・3日前に東京・笹塚店がオープンしたよう。また、「すなぎもあげ」と「なんこつあげ」、「うまから手羽先」は既に売り切れてしまったようだ。
約15分ほど並び購入したのは「福からあげ 100g 200円」と「にんにんくからあげ 100g 200円」。100g=からあげ2個分。店でもらったパンフレットによれば、衣はオリジナルブレンド粉を使い、卵は、天然飼育と井戸水を与えて育った三重県産。また、お肉はブラジル産のようだ。
早速、家に持ち帰って試食開始!既に香ばしいタレの匂いが食欲をそそる。そして、ひとくちでガブリ!おお~!衣がサクサクや~!お肉も程よく弾力があり、普通においしいやんけー!たまたま家にいた母親にも食べさせると「にんにくの方が美味しいわね。家で作るから揚げに似てるし!」とのこと。
つまりは家庭で作るから揚げに似ていることが人気の秘密なのだろうか。また、2時間ほど経った冷えたから揚げを食べたが、衣はサクサクのまま美味しく頂けた。
しかしながら、このから揚げだけを売る専門店とは、なかなかのアイデアである。なぜなら、から揚げだけをテイクアウトさせるなら、狭い店舗でお金はかからないし、材料費だって基本的には鶏肉だけなので、大量に買い付ければコストも下がる。また、憶測ではあるが、から揚げは、油で調理するだけなので、コツさえ掴めばアルバイトだって調理は可能なはずだ。つまりは人件費を抑えられる。
そして最後にから揚げを揚げる香ばしい匂いは、何よりマーケティング的に人を呼び込む。ビジネス的に見ても、ローコストで始められて、かつある程度の売り上げが見込め、ローコストであるがゆえに、失敗もそんなに怖くない。から揚げはまた、子供から大人まで大好きなおかずの一つということも、成功の理由なのかもしれない。
さてさてちょっと話が外れてしまったが、みなさんも、縁があって大泉学園に訪れた際は、一度このお店に行ってみてはどうだろう(ただし、から揚げはやはりから揚げなので、過度な期待はご用心あれ!)。
■からあげ専門店「福のから」
東京都練馬区東大泉1-37-4
営業時間11時~21時