その出会いは偶然だった。たまたま入ったスーパーをうろうろしていたら、唐突にマグロが売られていたのだ。え? ここ生鮮売場じゃないですけど? よ~く見てみると、その正体はなんと こんにゃく。いやいや、食品偽装ってレベルじゃねえぞ!
さらによ~く見てみると、どうやらコレは『わさびで食べるマンナン漬けまぐろ』という商品らしい。要するに、こんにゃくで漬けマグロを再現しているのだ。意味がよく分からんが、なんだか面白そうじゃないか。というわけで、試しに買ってみた。
・こんにゃくでマグロ?
こんにゃくでレバ刺しを再現した商品はけっこう見かけるが、漬けマグロを再現というのは初めて聞いた気がする。調べてみると、どうやら数年前に発売された商品のようだ。スーパーでいまだゴリゴリにプッシュされていたのは、その低カロリーゆえか?
・買ってみた
パッケージを見ると、1袋当たり44キロカロリーとたしかに低い。ただまあ、マグロ自体も赤身ならけっこう低いんじゃね? と思わなくもなかったが、どう再現しているかは気になるところ。税抜198円で購入してきたので、さっそく開封すっぞ。
中身をざるにあけてー、
付属のワサビを出したら……
完成である。
・ほぼマグロ
すでに漬けダレがかかっているので、このまま食べることができるようだ。にしても、一切れサイズにカットされた赤いこんにゃくは、なかなかどうしてマグロにしか見えない。大根のつまや大葉と盛り付ければ、かなりの人がだまされるのではないか。
・再現度は高い
それでは いただきます。お、マグロのわりにツルツル滑るな。ツルンツルンと口に運ぶと……まあ、ぶっちゃけ こんにゃくではある。が、漬けダレが染み込んでいる感じや食感のおかげで、ダメなマグロよりもマグロっぽさが出ている気がするぞ。
ワサビをちょいと付けて食べると、そのおいしさはさらにアップ。こんにゃくなのは分かるんだけど、漬けマグロとして純粋に楽しむことができた。本当はドイツじゃないけど「ドイツ村」は楽しい、みたいなことだろう。行ったことないけど。
・漬けマグロ丼を作る
せっかくなので、残りのマグロをライスにオンして漬けマグロ丼にしたい。低カロリーという利点に真っ向からケンカを売るスタイルでお送りするが、きっとみなさんも気になる所だと思う。では、ほっかほかご飯にマグロをドーーーン!
ウマそうやん。
しかし、ご飯と一緒にマグロをかっこむと、正直こんにゃく感が先ほどよりも口の中で目立つ。漬けダレも若干薄い気が? なので、上から醤油をタラリと垂らそう。そうすれば……イケる! ご飯とワサビ醤油の効果は絶大だ。漬けマグロ丼として十分イケるぞコレ!!
・未来のマグロの姿?
ふと、マグロもウナギみたいに食べづらくなる時代が来るのかな? なんてことを思ったが、この漬けマグロ風こんにゃくがあれば……ギリギリ何とかなりそうな気がする。紙一重だけどね。こんにゃくとしては激ウマなので、見かけたら買ってみてくれ!
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.