この期に及んで──。2018年5月22日に行われた日大アメフト部・宮川選手の記者会見後に発表された「日大広報部の声明」を聞いて、そう思った人は多いことだろう。日刊スポーツによれば日大広報部は「“つぶせ” は “最初から当たれ” の意味だった」と発表したというから驚きだ。

声明発表後、日大公式TwitterやFacebookは大炎上が収まる兆しがないが、ネットの一部からは「日大広報部」に対する新たな見方が浮上している。それは「日大広報部はむしろ正義なのかもしれない」というものだが、果たしてどういう意味なのだろうか?

・あえて無神経な声明を発表している?

事件発覚以降、国民感情を逆なでする発言を連発しまくっている日大広報部。冒頭でお伝えした「“つぶせ” は “最初から当たれ” の意味だった」を始め、当初から今回の件が起きた理由を「選手の受け止め方に乖離(かいり)があった」とするなど、その発言は多くの人の怒りを買ってきた。

ネット上には「日大広報部はクズ」「日大広報部は誰を守るために存在するのか?」「さっさと潰れろ日大広報部」「OBだが日大広報部が本当に情けない」……などの声が挙がっているが、これまでの日大広報部の対応を見れば当然の反応なのかもしれない。

ただ一方で、昨日の「“つぶせ” は “最初から当たれ” の意味だった発言」以降、ネットの一部で見受けられるのが「日大広報部はむしろ正義なのかもしれない説」である。普通に考えたらとても正義の味方とは思えないが、一体どういうことなのだろうか? 以下で説明したい。

日大広報部が正義かもしれない理由

・日大広報部はあえて無神経な情報を発信し続け、日大にダメージを負わせ続けている
・腐りきった組織を生まれ変わらせるため「破壊失くして創造無し」の精神で日大のイメージをちゃんと落とし続けている
・日大に致命的なダメージを負わせるために、わざときちんとした謝罪をしていない
・宮川選手の記者会見後にも “誰が聞いてもわかるウソ” を付くのは日大を本気で潰したいから

つまり、普通なら考えられない非常識な声明の数々は「日大を本気で潰すためのもの」という説である。確かにどう考えてもおかしい声明を、火に油を注ぐこと確実なタイミングでぶっ込んでくる辺りは「本気で日大を潰そうとしている」とも思えなくはない。

今回の件はアメフト部だけの問題ではなく「日大そのものの体質が原因」とする声も少なくない。中途半端に謝罪してガス抜きをせず、ひたすら炎上用の燃料を投入し続ける日大広報部は「内部から日大を崩壊させる」つもりなのだろうか?

ひとつだけ言えるのは、逆説的な見方が出るほど「日大広報部の声明は常識とかけ離れている」ということだろう。

参照元:日刊スポーツ
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Wikimedia Commons