スマートフォンは、もはや贅沢品なんかではなく生活の必需品だ。電話やLINEはもちろん、友達の連絡先、思い出の写真にスケジュール表など、あの小さな本体には絶対に失いたくないものがたくさん詰まっている。
そんなスマートフォンが使えなくなってしまったらどうしよう? 先日、ある女性のiPhoneが47年間ロック解除できなくなってしまったという。それも特別な事故ではない。子供でもできるような簡単な操作が原因。誰のiPhoneでも起こりえることだったのだ!
・iPhoneが47年間ロックされてしまう
iPhoneが47年間ロック解除できなくなったのは、中国上海に住むある女性だ。彼女のiPhoneには中国語で
「iPhoneは使用できません。25114984分後にやり直してください」
と表示されている。に、2千511万4984秒後だって!? つまり47年後のことではないか! 47年待たないとパスコードの入力ができない、つまりロック解除されない状態になっている。
原因は、彼女の2才になる子供である。子供がパスコードを何度もデタラメに入れた結果、実質解除不能な状態になっていたのだった。
・連続してパスコードを間違えると「ロックアウト状態」に
iPhoneでは、連続してパスコードを間違えると「パスコードを入力できないロックアウト状態」になる。一定時間、緊急電話以外は使えない状態になるのだ。
iOS10.1以降では6回間違えると発動。連続でロックアウトがかかるたびに、使用不能時間が1分、5分、30分と伸びていくという。この女性の場合、子供が何度も何度も間違えたのだろう。47年間、ロックアウトという状態になってしまったのだ。
「40年以上も待てませんよ。その頃、私はきっと自分では動けない体になっているわ。まさか孫に “これはあなたのお父さんがやらかしたことなのよ” とでも言えばいいの?」
と震える声で語る女性。そのショックたるや想像するに余りある。何かiPhoneを復活させる方法はないものなのか?
・専門家が語る対処方法はコレだ!
このニュースについて、あるスマホ修理店のスタッフは「初期化するしかありません」と話している。もちろんこの場合、全てのデータは失われる。
一方で、「iTunesで同期する方法」を提示する専門家も。これはiTunesを通して「デバイスを消去」からの復元のことだと思われるが、いずれにせよ、こまめにバックアップをとっていない場合、データの完全復活はできないので要注意だ。
・女性のiPhoneは奇跡的に復活
なお、47年間ロック解除できなくなった女性だが、諦めきれず再起動を繰り返しているうちに、なぜかパスコードの入力画面が表示。無事にロックが解除されたそうだ。なぜ入力できるようになったかは、専門家も説明ができないという。奇跡的な復活だと言えるだろう。
今回は子供のイタズラだったが、「あいつのiPhoneを使えなくしてやろう!」と悪意を持ってロックアウト状態にされる可能性もある。想像しただけで身震いするようだ。
予想外のロックアウトにならないためにも、スマホの管理は責任をもってしっかりと! そして、万が一のときのためにバックアップはこまめに取っておこう!
参照元:YouTube[1][2]、自由時報、51新聞(中国語)、Apple
執筆:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
▼ニュース動画、本当に47年間ロック解除不能になってる……