
世界3大料理といえば、フランス、トルコ、そして中国料理だ! とにかくウマイと言われる中国料理。しかし実際には「現地に住んでみて、中国料理が合わなかった」という人も少なくない。油が多いし、独特な香辛料の香りが無理って人もいるよね……。
とはいえ! 中国料理が苦手という人に聞いても「コレをマズイと言う人に会ったことがない」という料理がある。
ということで、沢井メグがそんな中国料理を粛々と紹介するコーナー『現地日本人にも超絶愛されているのに、なぜかイマイチ日本でメジャーでない中国料理』、第4回は『西紅柿炒鶏蛋(トマトと卵の炒めもの)』だ!
・みんな大好き『トマトと卵の炒めもの』
なぜこの料理が現地の日本人に愛されまくっているのか。それはこの料理のシンプルさにある。基本の材料はトマト、卵! 味付けも塩と中華スープの素くらい!! 日本でなじみのある材料であるうえ、謎の香辛料も入っていないので安心なのだ。
さらにメニュー名のわかりやすさもある。「西紅柿(トマト)」、「鶏蛋(ニワトリの卵)」、「炒(炒める)」という初級レベルの単語で構成されているため、中国語を習いたてでも字面だけでどんな料理かイッパツなのだ。
まさに誰もが安心して頼めるメニュー。そして非常にウマい。
・非常にウマい
フワフワのスクランブルエッグに、加熱され甘味が増したトマト。たまに「トマトを炒めるなんて」と、ビックリしちゃう人もいるが、ピザの上に載っている焼きトマトを思えば、そんなにビビる必要はない。
そして具材の下は、卵と調味料の旨味たっぷりの汁がしたたっている。コイツをご飯にかけると……非常にハオチィィィィッ!!(好吃 / 美味しい)。麺と合わせて、まぜそば風にしても好(ハオ)だ。
そんな西紅柿炒鶏蛋は、最近ではジワジワと知名度をあげており、メジャー入り間近である。材料が材料なので、たとえメニューにないお店でも、頼めば ほぼ作ってもらえるだろう。でも日本で食べると高いのよね……800円とか900円とかホイコーローと同じ値段ってどうよ。
だったら家で作ればいいじゃない。
・シェフに聞いた絶対に失敗しない作り方とは!
ということで、今回はプロに聞いたコツを元に作っていきたい。上海の江蘇飯店でシェフをしているという黄さんだ。黄さんはチョロヒゲのヘラヘラしたオッサンであったが、年季の入ったコック帽を見るに料理人としてのキャリアは確かなのだろう。
【材料】2人分
・卵:3個
・トマト:2~3個
・中華スープの素(創味シャンタンなど):小さじ1/2
・塩:少々
【作り方】
1.トマトを食べやすい形にカット。
2.卵を溶き、中華スープの素を一緒に混ぜておく。
3.熱したフライパンに油をしき、2を投入。かき混ぜないで、軽くゆすりながら火を通し、半熟程度になったら皿に移す。
4.フライパンを洗い、再び油をしいてトマトを炒める。この際もあまりかき混ぜないように。皮がめくれる程度に火が通ったところで、3の卵と混ぜ合わせる。
5.塩で味を整えて完成。
──以上である!
黄さんによると、コツは「卵とトマトを別々に炒める」「油をケチらない」につきるのだそう。過去に、私も卵とトマトを一緒に炒めてしまったことがあるが、卵のケチャップ炒め的な全く別料理になったことがある。
大切なことなので、もう一度言う! 西紅柿炒鶏蛋は「卵とトマトを別々に炒めるべし!」そして「油をケチるべからず!!」。この2点を守れば、フライパンだろうが、ガス火だろうが、IHだろうが失敗することはないだろう。
この作り方は、私・沢井がシェフに聞いたことを元に、知っている味を勝手に再現したものであり、もしかしたらあなたの知ってる西紅柿炒鶏蛋とは違うかもしれない。セロリとかキクラゲが入っているお店もあるしね!
なお余談だが……トマトの呼び名は「西紅柿」の方がメジャーかと思い、それで押し通したが、上海で勉強した私としてはトマトは「番茄(ファンチエ)」の方がしっくり来る。でも上海の「砂糖入り番茄炒蛋」だけは、どうもしっくり来ないのです。
Report、イラスト:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
★こちらもどうぞ→『現地日本人にも超絶愛されているのに、なぜかイマイチ日本でメジャーでない中国料理』シリーズ
▼ゴハンにかけると好(ハオ)
▼この汁がたまらなくウマイ! ゴハンしみしみにして食べると昇天するレベル
▼味付けを薄目にして、子供のゴハンにしても好(ハオ)
▼中華スープの素&塩の代わりに、海藻の旨味たっぷりな「藻塩」を使っても好(ハオ)である
沢井メグ











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