電車を降りて改札を抜けた後、しばらく歩いているとフッと気づく。
「あれ? 〇〇がない……! 電車に忘れた!?」
右ポケット左ポケット、お尻の右ポケット左ポケット、そして胸元のポケットをFBI顔負けの素早さでセルフボディチェックするが、無い。「……そうか!」と、カバンの中を荒々しく捜索するも、やはり無い。「……もしや」とわずかな希望を持って股間を握るが、絶対に無い。
鉄道大国・日本で暮らす多くの人々がつい犯してしまう「電車にモノを忘れる(落とす)」という、うっかりミス。でも、そんな忘れ物たちの “終着駅” はどこだかご存じだろうか? それは「鉄道忘れ物市」である。